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今日の本 「人間はどこまで家畜か」(熊代亨/ハヤカワ新書:2024年) [本]

今日の本 「人間はどこまで家畜か」(熊代亨/ハヤカワ新書:2024年)

サブタイトルには「現代人の精神構造」とも。
また、オビには「家畜になれば生きやすい。」とあります。
昨年刊行が始まったハヤカワ新書を、久しぶりに手にしました。
熊代さんの著作を手にするのは初めて。

著者は熊代亨氏。精神科医で、
他にも著作があります。

本書、5章から構成。
人間の家畜化が加速している現代社会について
精神科医である著者が言及した内容。
本書でも指摘されているように、
社会において、どんどん隙間がなくなってきている
と感じます。
そして、均一化していくことが、
社会から求めれれているようにも感じます。
今後、さらにこういった圧が増すと、
新しいものを生み出す力が減退し、
なんとも味気ない世界に収束していくような
怖さがありますね。
どうしたものか?
一人の力ではどうしようもない気もしますが...
さて、面白そうな著作が次々リリースされているハヤカワ新書。
引き続き読んでみたいと思います。
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今日の本「あっぱれ!日本の新発明」(ブルーバックス探検隊/ブルーバックス:24年) [本]

今日の本「あっぱれ!日本の新発明」(ブルーバックス探検隊/ブルーバックス:24年)

「世界を変えるイノベーション」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「日本では、まだまだこんなに面白い研究が生まれている!」
とあります。
先日読んだ「古代日本の超技術」にて、古代の技術の素晴らしさを
知りましたので、次は最新の発明について解説した本書を手にしました。

著者は、4名の執筆者からなるブルーバックス探検隊です。

本書、10章から構成され、
各章にて、ひとつの発明が紹介されています。
それぞれは、「産総研マガジン」に掲載された記事から
ピックアップされたもので、加筆修正し、収録とのこと。
産総研は、日本の最大級の研究機関で、フルの名称は、
産業技術総合研究所です。
どれも興味深い発明ばかり。
特に気になったのは、第8章で
「クルマが「感情」を読む!「自動運転」の驚くべき未来図」。
自動運転では、人の運転感覚など関係ないものと理解していましたが
そうではないのです。人の感情、感覚を読み取り、
自動運転を、運転しない運転者の好みに反映した走りに
カスタマイズする研究が進められているのです。
これには驚きましたね。
そんな研究までされているとは...
まだまだ様々な研究があるのですね。
このような本があれば、また手にしたいです。
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今日の本「ギャラリーフェイク 38」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年) [本]

今日の本「ギャラリーフェイク 38」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年)

1年ぶりにリリースされた「ギャラリーフェイク」の新刊です。
早速手にしました。
今年は「バブル・ザムライ 1」と同日のリリースでした。
オビには「アートコミックの金字塔 待望の最新刊!!」とも。

本作「ギャラリーフェイク」は、2005年に連載が終了。
11年ぶりのコミックが2016年にリリースされ、
その後も「ビッグコミック増刊号」で掲載が継続されてます。
今回は約1年ぶりのリリースとなります。
本作のタイトルとなっている「妖への道」など
5話を収録しています。
全て「ビッグコミック増刊号」に掲載された新作であり、
全て初めて読みました。
相変わらず、アートが絡んだストーリーに加えて、
認知症など、近年の状況も織り込んだ展開が
楽しめました。
おそらく1年後ではないかと思われますが、
次のリリースも楽しみです。
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今日の本「バブル・ザムライ 1」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年) [本]

今日の本「バブル・ザムライ 1」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年)

「恋とゲバルト」が5巻で「第一部完」のまま
ストップしていますが、ビッグコミックスから
ビッグコミックで連載中の新作がリリースされました。
オビには「最強大学生がバブル日本を斬る!!」とも。

「恋とゲバルト」の舞台は昭和43年の日本の大学でしたが、
本作はオビにもあるように、バブル期、80年代半ばの日本。
主人公は、まだ過去が今一つ不明の大学生。
用心棒などのバイトをしつつ大学に通う日々。
なぜ、ここまで強いのか?
今後明らかになるのでしょうか。
ストーリーが気になると共に、
80年代の日本という時代背景が
なんともユニークです。
6月にリリースが予定されている
2巻が楽しみですね。
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今日の本「古代世界の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年) [本]

今日の本「古代世界の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年)

「あっと驚く「巨石文明」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「ストーンヘンジ、ピラミッド、マチュ・ピチュ...
現代科学で読み解く好評の技術史ミステリー「海外」編!」
とあります。
「古代日本の超技術」に引き続き、「古代世界の超技術」を手にしました。

著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。

改訂新版である本書、5章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
世界各地にある、古代世界の超技術を紹介する内容。
本書でも各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として気になったのは、超技術とは直接関係ないのですが
昔の学生の頃に習った「世界四大文明」という文明史観は、
なんと日本の「世界史」独特のものとのこと。
これ、初めて知りました。
また、最近の「改訂版詳説世界史研究」から
「世界四大文明」の記述がなくなっているのだとか。
教科書も変わっていくものなのですね
さて、志村氏による著作、かなり多く、
興味深い著作ばかりの印象。さらに読んでみたいです。
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今日の本「パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡」(鹿島茂/中公文庫:21年) [本]

今日の本「パリのパサージュ」(鹿島茂/中公文庫:21年)

「デパートの誕生」を読んで興味を持った鹿島さんの著作を
もう1冊手にしました。
サブタイトルは「過ぎ去った夢の痕跡」、そしてオビには
「一歩入れば、19世紀のパリ」とあります。

著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。

本書は、2章から構成され、
2008年にリリースされた単行本を文庫化したもので、
構成が少々変更され、写真が減っているとのこと。
「パサージュ」を、ガラス天井の通り抜けと定義し、
パリのパサージュを、今ではないものも含めて多角的に紹介する内容。
フランス革命直後から生まれたパサージュ。
歴史はかなり古いです。
ずいぶん前にパリに行ったことはあるのですが、
「パサージュ」は見ていないです。
パリ旅行は先のリリースの単行本がリリースされる前でしたし、
パサージュの知識が全くなかった頃のことです。
見ておきたかったですね。
今後、行く機会があるか微妙ですが、
パリに行くことがあれば、パサージュ、見ておきたいです。
さて、鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
引き続き、他の著作も読んでみたいですね。
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今日の本 「古本大全」(岡崎武志/ちくま文庫:24年) [本]

今日の本 「古本大全」(岡崎武志/ちくま文庫:24年)

オビには「単行本未収録エッセイや書き下ろしも収録した
ベスト・オブ・古本エッセイ」とあります。
編者としての「野呂邦暢古本屋写真集」は手にしましたが、
岡崎氏自身の著作を手にするのは初めて。

著者は岡崎武志氏。高校の国語講師、出版社勤務を経て、
フリーライターとのこと。多くの著作があります。

本書、5章から構成。
オビにあるように「単行本未収録エッセイや書き下ろし」も
収録されていますが、7割くらいが、品切れとなっている
4冊のちくま文庫から再編集した内容。
その4冊はいずれも未読で、以下となります。
・古本でお散歩 2001年
・古本極楽ガイド 2003年
・古本生活読本 2005年
・古本病のかかり方 2007年
2年ごとにリリースされていたのですね。
ラスト近くには、最近のエッセイを収録。
古本屋巡り、古本愛に満ちた内容に圧倒されました。
古本屋もいつのまにかチェーン店化しており、
著者が足を運んでいるような店舗は減ってきています。
個人経営の店に行く機会はあまりないのですが
これを機会に行ってみようかと思っています。
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今日の本「税金で買った本10」(系山冏/ヤンマガKC:24年) [本]

今日の本「税金で買った本10」(系山冏/ヤンマガKC:24年)

Webからヤンマガ本誌に移行してきた作品。
引き続き、本誌移行後の作品が収録された10巻も手にしました。
オビには「図書館お仕事漫画! 累計100万部突破!!!」とあり、
金色のオビになっていました。
かなり売れてますね。

原作はずいの氏、漫画は系山冏氏。
原作者は図書館勤務の経験があるとのこと。
本書の舞台は図書館。
図書館でバイトすることになった高校生の石平くんを中心に、
図書館で働くユニークな方々との日々を描いた作品。
単行本には、本誌には載っていない、ずいのさんによる
「図書館だより」があり、巻末には描き下ろしも収録。
今回の描き下ろしのタイトルは
「松浦さんと朝野さん」です。
以前は「中学校の図書室と石平くん」でしたが、
その後、本編の内容をちょっと補足するような
ショートストーリーになっています。
本巻では、図書館勤務のお二人の会話が描かれていました。
本巻の「74~76冊目」を除籍を補足する内容ですね。
「図書館だより」ではその除籍や裏サービスのことなどを解説。
裏サービス、知らなかったです。
さて、引き続き連載継続中の「税金で買った本」。
単行本が出たら、また買わねば。
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今日の本「望郷太郎 10」 (山田芳裕/講談社:24年) [本]

今日の本「望郷太郎 10」 (山田芳裕/講談社:24年)

「へうげもの」の終了後にスタートした「望郷太郎」。
早いものでもう10巻になります。
日本への旅はかなり長くなりそうですので、
「へうげもの」を超えるかも?
1月のリリースの最新刊、早速手にしました。
オビには、「生命の簒奪」とあります。

マリョウの選挙に出る太郎、パル、ハッタの3人。
ガソリンの精製に成功した太郎は、バイクに乗り、
「馬車争」を戦うパルにチェーンソーを渡すことに成功。
巨大なパンダの襲撃に耐え、パルは「馬車争」で何とか優勝。
しかし、裏では選挙において不正が計画され...
相変わらず予測不能な展開にわくわくしますね。
選挙の結果はいかに?
さて、次のリリースは2024年6月とのこと。予告には
「選挙戦 完全決着!!!」とあります。
少し先ですが、今後の展開がさらに楽しみです。
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今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年) [本]

今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年)

「あっと驚く「古の匠」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「古の技術者たちの「驚きの技」を現代科学で読み解く
技術史ミステリー最新刊!」とあります。
古代の超技術に興味を持って、本書を手にしました。

著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。

新装改訂版である本書、7章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
様々な古の技術者たちによる驚きの技術を紹介する内容。
各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として、最も興味深かったのは、5章の古代瓦。
 古代の瓦は自ら、「呼吸」をし、屋内の湿度調節をすることによって、
 高温多湿の日本の気候から古代木造建築物を内から守っていた
というのです。
一方、生産効率、経済性の観点から製作されている現代の瓦には
その機能が失われているとのこと。
技術が後退しているのです。
なんとも残念なことですね。
さて、志村氏による「古代世界の超技術」も本書と同時に
再リリースされています。
こちらも読まねば。
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今日の本「少年ミステリー倶楽部」(ミステリー文学資料館/編:18年) [本]

今日の本「少年ミステリー倶楽部」(ミステリー文学資料館/編:18年)

ミステリー文学資料館編のリリースであり、
傑作推理小説集の中の一冊。
映画「火だるま槐多よ」を観たので、
村山槐多さんが少し関わる著作を図書館で手にしました。
2018年リリースですが、もう買えないのです。

本書は、「少年」が重要な役割を果たす短編をまとめた内容。
本書の冒頭には、村山槐多の絵画「二少年図」があり、
その直後に江戸川乱歩による「槐多「二少年図」」を
収めています。
これは、江戸川乱歩が槐多について綴ったもので、
江戸川乱歩と槐多の関係性を知ることができました。
知らなかったですね。
次は、槐多自身の著作を読まねばと思います。
「槐多「二少年図」」によると、
 「槐多の歌える」「槐多の歌える其後」の二書は、
 いつも私の座右にある。
とのことです。
槐多自身の著作、気になります。
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今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年) [本]

今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年)

オビには「豪華絢爛。お客は恍惚。巨大な欲望の館、現る!」
とあります。タイトルに惹かれて手にしました。

著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。

本書は、5章から構成され、
1991年にリリースされた新書を改題し、
「パリのデパート小事典」を加筆したものです。
元のタイトルは「デパートを発明した夫婦」。
デパートはいつから始まったのか?
これまで気にしたことがなかったのですが、
本書により、どのようにしてデパートが始まり、
発展していったのか、理解できました。
始めたのは、フランスのブシコー夫妻。
様々な商品を販売する、百貨店という形式だけでなく、
ブシコー夫妻は、バーゲンセール、通信販売、
無料ビュッフェ、などを始めるとともに、
社員の福利厚生を充実化させたとのこと。
つまりは、サラリーマンという形態も
スタートさせているのです。
いやいや、驚きました。
このような現代に通じる様々なシステムを
「夫婦」にて始めたわけですから。
鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
他の著作も読んでみたいですね。
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今日の本「The JOJOLands 2」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:23年) [本]

今日の本「The JOJOLands 2」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:23年)

ウルトラジャンプ連載中の「The JOJOLands」です。
ジョジョの第9部として、昨年の2月に連載が始まりました。
昨年8月に第1巻がリリース。そして12月に新刊がリリースされたので、
早速手にしました。
オビには「そのダイヤは盗めない。」とあります。

第9部は、オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターが主人公。
「大富豪になる」という野望を抱くジョディオの物語(のようです)。
前作の「ジョジョリオン」は。ストーリーがなかなか進まない、
すっきりしない展開でしたが、
この第9部は、素早い展開でわくわくしますね。
本巻の前半では、1巻に引き続き、岸辺露伴が登場しています。
しかし、岸辺露伴の登場はここまでのようで残念。
再登場をほのめかす言葉もありますが、
どうなるのか?
そして「溶岩」の秘密が気になります。
ジョジョの公式サイトは↓
https://jojo-portal.com/
次のリリースは春頃のようです。
さらなる展開が楽しみです。
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今日の本「やわらかい頭の作り方」(細谷功/ちくま文庫:23年) [本]

今日の本 「やわらかい頭の作り方」(細谷功/ちくま文庫:23年)

-身の回りの見えない構造を解明する-とのサブタイトルのついた一冊。
ずいぶん前に読んだ「地頭力を鍛える」の著者である、
細谷さんの著作を久しぶりに手にしました。

著者は細谷功さん。東芝を経て、現在、ビジネスコンサルタント、
著述家とのこと。たくさんの著作があります。
そして絵は、ヨシタケシンスケさん。

本書、4章から構成され、
2015年にリリースされた単行本を昨年文庫化したもので、
「文庫版あとがき」が追加されています。
頭をやわらかくするヒントについて
まとめられており、ポイントは、
・目に見えない構造を可視化すること、視点を変えて見ること
・事象と事象との間の関係性を見出すこと
となります。
できる人は、おそらく瞬時に行っているのでしょうけど、
最初は、頭を切り替えて、徐々にトレーニングを
積んでいかねばできるようにならない気がします。
物事を俯瞰して見ることを続けることで、
事象と事象との間の関係性が明らかになるように
思います。
ただ、日常において、なかなか俯瞰して見れないのですが...
何事も、トレーニング、日々の積み重ねですね。
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今日の本 「ダイヤモンドの原石たちへ」(湊かなえ/集英社文庫:23年) [本]

今日の本 「ダイヤモンドの原石たちへ」(湊かなえ/集英社文庫:23年)

「湊かなえ作家15周年記念本」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「駆け抜けた作家生活を振り返るクロニクル。」
とあります。
作家活動を1年間休んだ後、新作「人間標本」をリリースした
湊かなえさんのこれまでの活動を振り返る記念本がリリースされたので
早速手にしました。

本書、池田理代子さんとの特別対談に始まり、
・全小説作品紹介
・インタビュー
・47都道府県サイン会ツアー
・高校生のための小説甲子園
・短編小説2編
などが収録されています。
ラストに収録された小説は書下ろしとのことで、
著者自身が著者自身を振り返る内容を含んだお話。
さすがですね。
さらりとした展開に、これまでの作家生活が
凝縮されています。
今後のさらなる活動が楽しみです。
まずは新作を読まねば。
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今日の本「マインドコントロール」(池田整治/ビジネス社:2009年) [本]

今日の本「マインドコントロール」(池田整治/ビジネス社:2009年)

映画「LAST HOPE」に関連すると思われた一冊。
映画はすぐにチケット完売となり、
気になったものの観に行けませんでした。
そこで、映画の出演者に名前のある池田整治氏の著作を
図書館にて手にしました。

著者は池田整治氏。元陸上自衛隊陸将補で、
全日本実業団空手道連盟理事長とのこと。

「日本人を騙し続ける支配者の真実」との
サブタイトルのついた一冊。
本書、6章から構成。
本書は、著者自身による自衛官としての体験等から、
世の中の「本当の情勢」を独自に研究した内容をまとめたもの。
・食における化学汚染の問題
・歴史における勝者による情報操作の問題
・世界金融支配体制による日本の情報操作の問題
などについて言及されています。
著者の言う「ヤマトごころ」の消滅は
なんともまずい感じがしますね。
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今日の本「カモのネギには毒がある 6」(甲斐谷忍/ヤングジャンプコミックス:2023年) [本]

今日の本「カモのネギには毒がある 6」(甲斐谷忍/ヤングジャンプコミックス:2023年)

「新・信長公記」で興味を持った甲斐谷忍さんの新作。
早いもので、もう第6巻がリリースされています。
早速手にしました。

著者は甲斐谷忍さん。原案は夏原武さん。
本作には「加茂教授の人間経済学講義」とのサブタイトルが
ついています。
そしてオビには「衰退する日本経済・・・
再興の鍵は地方創生!!」とあります。
本作は、7つの講義を収録。
本作の主人公は、「カモリズム経済理論」を提唱する、
天才経済学者の加茂洋平教授で
加茂教授が自身の経済理論をフィールドワークで実践し、
カモっている奴らを撃退するという内容。
巻末には原案の夏原武さんによるコラムも載っています。
本巻では、加茂教授は、加茂教授の後輩であり、
地方創生に携わる丹藤氏をバックアップ。
ただ、プロジェクトの成否は次巻に持ち越し...
今後の展開が気になりますね。
次巻のリリースは3月の予定です。
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今日の本「花腐し」(松浦寿輝/講談社文庫:05年) [本]

今日の本「花腐し」(松浦寿輝/講談社文庫:05年)

先日観た映画「花腐し」の原作を手にしました。
映画の公開に合わせて、新しいカバーを付した文庫本です。
新しいカバーは、元のカバーにかぶせてありました。

著者は松浦寿輝。
「花腐し」は、2000年に第123回芥川賞を受賞しています。
この文庫本には、受賞第一作「ひたひたと」も収録されています。

映画ではサイトに「原作を大胆に脚色」とあったため、
映画との違いが気になり原作を手にしたのですが
ずいぶん異なっていましたね。
原作では、裏切られた共同経営者が登場し、
より深く闇を見つめる展開に思えました。
また、映画のラストのちょっとぐだぐだした展開は
ピンク絡みでの脚色かと思ったのですが、
なんと原作にもあり、そのあたりは原作に
沿ったものでした。
2作しか読んでいないのですが、
著者の夢と現実が交錯するような文体は、
その後もこのような感触なのでしょうか。
他の作品も読んでみようと思います。
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今日の本「老いと創造」(横尾忠則/講談社現代新書:23年) [本]

今日の本「老いと創造」(横尾忠則/講談社現代新書:23年)

先月読んだ「死後を生きる生き方」に引き続き、
横尾忠則さんに関わる著作を手にしました。
サブタイトルは「朦朧人生相談」。
11月にリリースされた新作です。

本書、8章から構成で、たぶん書下ろしです。
表紙には
「異次元なのに腑に落ちる 唯一無二の人生相談!」
とあります。
本作は、サブタイトルにあるように、人生相談。
8つのカテゴリーに分けられた様々な相談について
横尾さんが回答するというもの。
また、各相談に対して、横尾さんの作品が提示されています。
作品は、横尾忠則現代美術館のキュレーターである
平林恵さんが選んでおり、各作品には
平林恵さんの解説が付されています。
横尾さんの回答は、横尾さんのこれまでの生涯を
振り返る内容が含まれており、前著にも引用された
三島由紀夫さんの言葉がまた登場していました。
「縦糸が創造だとすると、横糸は礼節である。
 この両者が交わったところに霊性が生まれる。」
三島さんの言葉、深いです。
そして数々の横尾さんの回答、心が軽くなりました。
さて、横尾忠則現代美術館では、新しい展示が始まっています。
また伺いたいと思います。
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今日の本「「死んだふり」で生きのびる」(宮竹貴久/岩波科学ライブラリー:22年) [本]

今日の本「「死んだふり」で生きのびる」(宮竹貴久/岩波科学ライブラリー:22年)

横尾忠則さんの著作「時々、死んだふり」に記載があり、
気になった「「死んだふり」で生きのびる」を図書館で手にしました。
サブタイトルは「生き物たちの奇妙な戦略」。

著者は、宮竹貴久氏。沖縄県職員等を経て、
現在は岡山大学教授とのこと。他にも著作があります。

本書、6章から構成。
著者である宮竹先生の25年にわたる「死んだふり」についての
研究についてまとめた内容。
「死んだふり」が観察された生物が、巻末にまとめられていますが、
かなり多いです。
昆虫の「死んだふり」は子供の頃に見た記憶がありますが、
こんなに多くの生物で「死んだふり」が観察されているとは
知りませんでした。
また本書では、著者がどのように研究を進めてきたかが
詳しく書かれており、研究結果だけではないので、
経緯も含め、研究内容がよく理解できましたね。
研究は、近年、遺伝子解析、AIが取り入れられ、
パーキンソン症候群の関連遺伝子についても
わかってきているとのこと。
今後の研究成果が気になります。
宮竹貴久さんの他の著作も気になりますね。
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