今日の本 「人間はどこまで家畜か」(熊代亨/ハヤカワ新書:2024年) [本]
今日の本 「人間はどこまで家畜か」(熊代亨/ハヤカワ新書:2024年)
サブタイトルには「現代人の精神構造」とも。
また、オビには「家畜になれば生きやすい。」とあります。
昨年刊行が始まったハヤカワ新書を、久しぶりに手にしました。
熊代さんの著作を手にするのは初めて。
著者は熊代亨氏。精神科医で、
他にも著作があります。
本書、5章から構成。
人間の家畜化が加速している現代社会について
精神科医である著者が言及した内容。
本書でも指摘されているように、
社会において、どんどん隙間がなくなってきている
と感じます。
そして、均一化していくことが、
社会から求めれれているようにも感じます。
今後、さらにこういった圧が増すと、
新しいものを生み出す力が減退し、
なんとも味気ない世界に収束していくような
怖さがありますね。
どうしたものか?
一人の力ではどうしようもない気もしますが...
さて、面白そうな著作が次々リリースされているハヤカワ新書。
引き続き読んでみたいと思います。
サブタイトルには「現代人の精神構造」とも。
また、オビには「家畜になれば生きやすい。」とあります。
昨年刊行が始まったハヤカワ新書を、久しぶりに手にしました。
熊代さんの著作を手にするのは初めて。
著者は熊代亨氏。精神科医で、
他にも著作があります。
本書、5章から構成。
人間の家畜化が加速している現代社会について
精神科医である著者が言及した内容。
本書でも指摘されているように、
社会において、どんどん隙間がなくなってきている
と感じます。
そして、均一化していくことが、
社会から求めれれているようにも感じます。
今後、さらにこういった圧が増すと、
新しいものを生み出す力が減退し、
なんとも味気ない世界に収束していくような
怖さがありますね。
どうしたものか?
一人の力ではどうしようもない気もしますが...
さて、面白そうな著作が次々リリースされているハヤカワ新書。
引き続き読んでみたいと思います。
今日の本「あっぱれ!日本の新発明」(ブルーバックス探検隊/ブルーバックス:24年) [本]
今日の本「あっぱれ!日本の新発明」(ブルーバックス探検隊/ブルーバックス:24年)
「世界を変えるイノベーション」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「日本では、まだまだこんなに面白い研究が生まれている!」
とあります。
先日読んだ「古代日本の超技術」にて、古代の技術の素晴らしさを
知りましたので、次は最新の発明について解説した本書を手にしました。
著者は、4名の執筆者からなるブルーバックス探検隊です。
本書、10章から構成され、
各章にて、ひとつの発明が紹介されています。
それぞれは、「産総研マガジン」に掲載された記事から
ピックアップされたもので、加筆修正し、収録とのこと。
産総研は、日本の最大級の研究機関で、フルの名称は、
産業技術総合研究所です。
どれも興味深い発明ばかり。
特に気になったのは、第8章で
「クルマが「感情」を読む!「自動運転」の驚くべき未来図」。
自動運転では、人の運転感覚など関係ないものと理解していましたが
そうではないのです。人の感情、感覚を読み取り、
自動運転を、運転しない運転者の好みに反映した走りに
カスタマイズする研究が進められているのです。
これには驚きましたね。
そんな研究までされているとは...
まだまだ様々な研究があるのですね。
このような本があれば、また手にしたいです。
「世界を変えるイノベーション」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「日本では、まだまだこんなに面白い研究が生まれている!」
とあります。
先日読んだ「古代日本の超技術」にて、古代の技術の素晴らしさを
知りましたので、次は最新の発明について解説した本書を手にしました。
著者は、4名の執筆者からなるブルーバックス探検隊です。
本書、10章から構成され、
各章にて、ひとつの発明が紹介されています。
それぞれは、「産総研マガジン」に掲載された記事から
ピックアップされたもので、加筆修正し、収録とのこと。
産総研は、日本の最大級の研究機関で、フルの名称は、
産業技術総合研究所です。
どれも興味深い発明ばかり。
特に気になったのは、第8章で
「クルマが「感情」を読む!「自動運転」の驚くべき未来図」。
自動運転では、人の運転感覚など関係ないものと理解していましたが
そうではないのです。人の感情、感覚を読み取り、
自動運転を、運転しない運転者の好みに反映した走りに
カスタマイズする研究が進められているのです。
これには驚きましたね。
そんな研究までされているとは...
まだまだ様々な研究があるのですね。
このような本があれば、また手にしたいです。
今日の本「ギャラリーフェイク 38」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年) [本]
今日の本「ギャラリーフェイク 38」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年)
1年ぶりにリリースされた「ギャラリーフェイク」の新刊です。
早速手にしました。
今年は「バブル・ザムライ 1」と同日のリリースでした。
オビには「アートコミックの金字塔 待望の最新刊!!」とも。
本作「ギャラリーフェイク」は、2005年に連載が終了。
11年ぶりのコミックが2016年にリリースされ、
その後も「ビッグコミック増刊号」で掲載が継続されてます。
今回は約1年ぶりのリリースとなります。
本作のタイトルとなっている「妖への道」など
5話を収録しています。
全て「ビッグコミック増刊号」に掲載された新作であり、
全て初めて読みました。
相変わらず、アートが絡んだストーリーに加えて、
認知症など、近年の状況も織り込んだ展開が
楽しめました。
おそらく1年後ではないかと思われますが、
次のリリースも楽しみです。
1年ぶりにリリースされた「ギャラリーフェイク」の新刊です。
早速手にしました。
今年は「バブル・ザムライ 1」と同日のリリースでした。
オビには「アートコミックの金字塔 待望の最新刊!!」とも。
本作「ギャラリーフェイク」は、2005年に連載が終了。
11年ぶりのコミックが2016年にリリースされ、
その後も「ビッグコミック増刊号」で掲載が継続されてます。
今回は約1年ぶりのリリースとなります。
本作のタイトルとなっている「妖への道」など
5話を収録しています。
全て「ビッグコミック増刊号」に掲載された新作であり、
全て初めて読みました。
相変わらず、アートが絡んだストーリーに加えて、
認知症など、近年の状況も織り込んだ展開が
楽しめました。
おそらく1年後ではないかと思われますが、
次のリリースも楽しみです。
今日の本「バブル・ザムライ 1」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年) [本]
今日の本「バブル・ザムライ 1」(細野不二彦/ビッグコミックス:24年)
「恋とゲバルト」が5巻で「第一部完」のまま
ストップしていますが、ビッグコミックスから
ビッグコミックで連載中の新作がリリースされました。
オビには「最強大学生がバブル日本を斬る!!」とも。
「恋とゲバルト」の舞台は昭和43年の日本の大学でしたが、
本作はオビにもあるように、バブル期、80年代半ばの日本。
主人公は、まだ過去が今一つ不明の大学生。
用心棒などのバイトをしつつ大学に通う日々。
なぜ、ここまで強いのか?
今後明らかになるのでしょうか。
ストーリーが気になると共に、
80年代の日本という時代背景が
なんともユニークです。
6月にリリースが予定されている
2巻が楽しみですね。
「恋とゲバルト」が5巻で「第一部完」のまま
ストップしていますが、ビッグコミックスから
ビッグコミックで連載中の新作がリリースされました。
オビには「最強大学生がバブル日本を斬る!!」とも。
「恋とゲバルト」の舞台は昭和43年の日本の大学でしたが、
本作はオビにもあるように、バブル期、80年代半ばの日本。
主人公は、まだ過去が今一つ不明の大学生。
用心棒などのバイトをしつつ大学に通う日々。
なぜ、ここまで強いのか?
今後明らかになるのでしょうか。
ストーリーが気になると共に、
80年代の日本という時代背景が
なんともユニークです。
6月にリリースが予定されている
2巻が楽しみですね。
今日の本「古代世界の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年) [本]
今日の本「古代世界の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年)
「あっと驚く「巨石文明」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「ストーンヘンジ、ピラミッド、マチュ・ピチュ...
現代科学で読み解く好評の技術史ミステリー「海外」編!」
とあります。
「古代日本の超技術」に引き続き、「古代世界の超技術」を手にしました。
著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。
改訂新版である本書、5章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
世界各地にある、古代世界の超技術を紹介する内容。
本書でも各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として気になったのは、超技術とは直接関係ないのですが
昔の学生の頃に習った「世界四大文明」という文明史観は、
なんと日本の「世界史」独特のものとのこと。
これ、初めて知りました。
また、最近の「改訂版詳説世界史研究」から
「世界四大文明」の記述がなくなっているのだとか。
教科書も変わっていくものなのですね
さて、志村氏による著作、かなり多く、
興味深い著作ばかりの印象。さらに読んでみたいです。
「あっと驚く「巨石文明」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「ストーンヘンジ、ピラミッド、マチュ・ピチュ...
現代科学で読み解く好評の技術史ミステリー「海外」編!」
とあります。
「古代日本の超技術」に引き続き、「古代世界の超技術」を手にしました。
著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。
改訂新版である本書、5章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
世界各地にある、古代世界の超技術を紹介する内容。
本書でも各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として気になったのは、超技術とは直接関係ないのですが
昔の学生の頃に習った「世界四大文明」という文明史観は、
なんと日本の「世界史」独特のものとのこと。
これ、初めて知りました。
また、最近の「改訂版詳説世界史研究」から
「世界四大文明」の記述がなくなっているのだとか。
教科書も変わっていくものなのですね
さて、志村氏による著作、かなり多く、
興味深い著作ばかりの印象。さらに読んでみたいです。
今日の本「パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡」(鹿島茂/中公文庫:21年) [本]
今日の本「パリのパサージュ」(鹿島茂/中公文庫:21年)
「デパートの誕生」を読んで興味を持った鹿島さんの著作を
もう1冊手にしました。
サブタイトルは「過ぎ去った夢の痕跡」、そしてオビには
「一歩入れば、19世紀のパリ」とあります。
著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。
本書は、2章から構成され、
2008年にリリースされた単行本を文庫化したもので、
構成が少々変更され、写真が減っているとのこと。
「パサージュ」を、ガラス天井の通り抜けと定義し、
パリのパサージュを、今ではないものも含めて多角的に紹介する内容。
フランス革命直後から生まれたパサージュ。
歴史はかなり古いです。
ずいぶん前にパリに行ったことはあるのですが、
「パサージュ」は見ていないです。
パリ旅行は先のリリースの単行本がリリースされる前でしたし、
パサージュの知識が全くなかった頃のことです。
見ておきたかったですね。
今後、行く機会があるか微妙ですが、
パリに行くことがあれば、パサージュ、見ておきたいです。
さて、鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
引き続き、他の著作も読んでみたいですね。
「デパートの誕生」を読んで興味を持った鹿島さんの著作を
もう1冊手にしました。
サブタイトルは「過ぎ去った夢の痕跡」、そしてオビには
「一歩入れば、19世紀のパリ」とあります。
著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。
本書は、2章から構成され、
2008年にリリースされた単行本を文庫化したもので、
構成が少々変更され、写真が減っているとのこと。
「パサージュ」を、ガラス天井の通り抜けと定義し、
パリのパサージュを、今ではないものも含めて多角的に紹介する内容。
フランス革命直後から生まれたパサージュ。
歴史はかなり古いです。
ずいぶん前にパリに行ったことはあるのですが、
「パサージュ」は見ていないです。
パリ旅行は先のリリースの単行本がリリースされる前でしたし、
パサージュの知識が全くなかった頃のことです。
見ておきたかったですね。
今後、行く機会があるか微妙ですが、
パリに行くことがあれば、パサージュ、見ておきたいです。
さて、鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
引き続き、他の著作も読んでみたいですね。
今日の本 「古本大全」(岡崎武志/ちくま文庫:24年) [本]
今日の本 「古本大全」(岡崎武志/ちくま文庫:24年)
オビには「単行本未収録エッセイや書き下ろしも収録した
ベスト・オブ・古本エッセイ」とあります。
編者としての「野呂邦暢古本屋写真集」は手にしましたが、
岡崎氏自身の著作を手にするのは初めて。
著者は岡崎武志氏。高校の国語講師、出版社勤務を経て、
フリーライターとのこと。多くの著作があります。
本書、5章から構成。
オビにあるように「単行本未収録エッセイや書き下ろし」も
収録されていますが、7割くらいが、品切れとなっている
4冊のちくま文庫から再編集した内容。
その4冊はいずれも未読で、以下となります。
・古本でお散歩 2001年
・古本極楽ガイド 2003年
・古本生活読本 2005年
・古本病のかかり方 2007年
2年ごとにリリースされていたのですね。
ラスト近くには、最近のエッセイを収録。
古本屋巡り、古本愛に満ちた内容に圧倒されました。
古本屋もいつのまにかチェーン店化しており、
著者が足を運んでいるような店舗は減ってきています。
個人経営の店に行く機会はあまりないのですが
これを機会に行ってみようかと思っています。
オビには「単行本未収録エッセイや書き下ろしも収録した
ベスト・オブ・古本エッセイ」とあります。
編者としての「野呂邦暢古本屋写真集」は手にしましたが、
岡崎氏自身の著作を手にするのは初めて。
著者は岡崎武志氏。高校の国語講師、出版社勤務を経て、
フリーライターとのこと。多くの著作があります。
本書、5章から構成。
オビにあるように「単行本未収録エッセイや書き下ろし」も
収録されていますが、7割くらいが、品切れとなっている
4冊のちくま文庫から再編集した内容。
その4冊はいずれも未読で、以下となります。
・古本でお散歩 2001年
・古本極楽ガイド 2003年
・古本生活読本 2005年
・古本病のかかり方 2007年
2年ごとにリリースされていたのですね。
ラスト近くには、最近のエッセイを収録。
古本屋巡り、古本愛に満ちた内容に圧倒されました。
古本屋もいつのまにかチェーン店化しており、
著者が足を運んでいるような店舗は減ってきています。
個人経営の店に行く機会はあまりないのですが
これを機会に行ってみようかと思っています。
今日の本「税金で買った本10」(系山冏/ヤンマガKC:24年) [本]
今日の本「税金で買った本10」(系山冏/ヤンマガKC:24年)
Webからヤンマガ本誌に移行してきた作品。
引き続き、本誌移行後の作品が収録された10巻も手にしました。
オビには「図書館お仕事漫画! 累計100万部突破!!!」とあり、
金色のオビになっていました。
かなり売れてますね。
原作はずいの氏、漫画は系山冏氏。
原作者は図書館勤務の経験があるとのこと。
本書の舞台は図書館。
図書館でバイトすることになった高校生の石平くんを中心に、
図書館で働くユニークな方々との日々を描いた作品。
単行本には、本誌には載っていない、ずいのさんによる
「図書館だより」があり、巻末には描き下ろしも収録。
今回の描き下ろしのタイトルは
「松浦さんと朝野さん」です。
以前は「中学校の図書室と石平くん」でしたが、
その後、本編の内容をちょっと補足するような
ショートストーリーになっています。
本巻では、図書館勤務のお二人の会話が描かれていました。
本巻の「74~76冊目」を除籍を補足する内容ですね。
「図書館だより」ではその除籍や裏サービスのことなどを解説。
裏サービス、知らなかったです。
さて、引き続き連載継続中の「税金で買った本」。
単行本が出たら、また買わねば。
Webからヤンマガ本誌に移行してきた作品。
引き続き、本誌移行後の作品が収録された10巻も手にしました。
オビには「図書館お仕事漫画! 累計100万部突破!!!」とあり、
金色のオビになっていました。
かなり売れてますね。
原作はずいの氏、漫画は系山冏氏。
原作者は図書館勤務の経験があるとのこと。
本書の舞台は図書館。
図書館でバイトすることになった高校生の石平くんを中心に、
図書館で働くユニークな方々との日々を描いた作品。
単行本には、本誌には載っていない、ずいのさんによる
「図書館だより」があり、巻末には描き下ろしも収録。
今回の描き下ろしのタイトルは
「松浦さんと朝野さん」です。
以前は「中学校の図書室と石平くん」でしたが、
その後、本編の内容をちょっと補足するような
ショートストーリーになっています。
本巻では、図書館勤務のお二人の会話が描かれていました。
本巻の「74~76冊目」を除籍を補足する内容ですね。
「図書館だより」ではその除籍や裏サービスのことなどを解説。
裏サービス、知らなかったです。
さて、引き続き連載継続中の「税金で買った本」。
単行本が出たら、また買わねば。
今日の本「望郷太郎 10」 (山田芳裕/講談社:24年) [本]
今日の本「望郷太郎 10」 (山田芳裕/講談社:24年)
「へうげもの」の終了後にスタートした「望郷太郎」。
早いものでもう10巻になります。
日本への旅はかなり長くなりそうですので、
「へうげもの」を超えるかも?
1月のリリースの最新刊、早速手にしました。
オビには、「生命の簒奪」とあります。
マリョウの選挙に出る太郎、パル、ハッタの3人。
ガソリンの精製に成功した太郎は、バイクに乗り、
「馬車争」を戦うパルにチェーンソーを渡すことに成功。
巨大なパンダの襲撃に耐え、パルは「馬車争」で何とか優勝。
しかし、裏では選挙において不正が計画され...
相変わらず予測不能な展開にわくわくしますね。
選挙の結果はいかに?
さて、次のリリースは2024年6月とのこと。予告には
「選挙戦 完全決着!!!」とあります。
少し先ですが、今後の展開がさらに楽しみです。
「へうげもの」の終了後にスタートした「望郷太郎」。
早いものでもう10巻になります。
日本への旅はかなり長くなりそうですので、
「へうげもの」を超えるかも?
1月のリリースの最新刊、早速手にしました。
オビには、「生命の簒奪」とあります。
マリョウの選挙に出る太郎、パル、ハッタの3人。
ガソリンの精製に成功した太郎は、バイクに乗り、
「馬車争」を戦うパルにチェーンソーを渡すことに成功。
巨大なパンダの襲撃に耐え、パルは「馬車争」で何とか優勝。
しかし、裏では選挙において不正が計画され...
相変わらず予測不能な展開にわくわくしますね。
選挙の結果はいかに?
さて、次のリリースは2024年6月とのこと。予告には
「選挙戦 完全決着!!!」とあります。
少し先ですが、今後の展開がさらに楽しみです。
今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年) [本]
今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年)
「あっと驚く「古の匠」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「古の技術者たちの「驚きの技」を現代科学で読み解く
技術史ミステリー最新刊!」とあります。
古代の超技術に興味を持って、本書を手にしました。
著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。
新装改訂版である本書、7章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
様々な古の技術者たちによる驚きの技術を紹介する内容。
各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として、最も興味深かったのは、5章の古代瓦。
古代の瓦は自ら、「呼吸」をし、屋内の湿度調節をすることによって、
高温多湿の日本の気候から古代木造建築物を内から守っていた
というのです。
一方、生産効率、経済性の観点から製作されている現代の瓦には
その機能が失われているとのこと。
技術が後退しているのです。
なんとも残念なことですね。
さて、志村氏による「古代世界の超技術」も本書と同時に
再リリースされています。
こちらも読まねば。
「あっと驚く「古の匠」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「古の技術者たちの「驚きの技」を現代科学で読み解く
技術史ミステリー最新刊!」とあります。
古代の超技術に興味を持って、本書を手にしました。
著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。
新装改訂版である本書、7章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
様々な古の技術者たちによる驚きの技術を紹介する内容。
各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として、最も興味深かったのは、5章の古代瓦。
古代の瓦は自ら、「呼吸」をし、屋内の湿度調節をすることによって、
高温多湿の日本の気候から古代木造建築物を内から守っていた
というのです。
一方、生産効率、経済性の観点から製作されている現代の瓦には
その機能が失われているとのこと。
技術が後退しているのです。
なんとも残念なことですね。
さて、志村氏による「古代世界の超技術」も本書と同時に
再リリースされています。
こちらも読まねば。
今日の本「少年ミステリー倶楽部」(ミステリー文学資料館/編:18年) [本]
今日の本「少年ミステリー倶楽部」(ミステリー文学資料館/編:18年)
ミステリー文学資料館編のリリースであり、
傑作推理小説集の中の一冊。
映画「火だるま槐多よ」を観たので、
村山槐多さんが少し関わる著作を図書館で手にしました。
2018年リリースですが、もう買えないのです。
本書は、「少年」が重要な役割を果たす短編をまとめた内容。
本書の冒頭には、村山槐多の絵画「二少年図」があり、
その直後に江戸川乱歩による「槐多「二少年図」」を
収めています。
これは、江戸川乱歩が槐多について綴ったもので、
江戸川乱歩と槐多の関係性を知ることができました。
知らなかったですね。
次は、槐多自身の著作を読まねばと思います。
「槐多「二少年図」」によると、
「槐多の歌える」「槐多の歌える其後」の二書は、
いつも私の座右にある。
とのことです。
槐多自身の著作、気になります。
ミステリー文学資料館編のリリースであり、
傑作推理小説集の中の一冊。
映画「火だるま槐多よ」を観たので、
村山槐多さんが少し関わる著作を図書館で手にしました。
2018年リリースですが、もう買えないのです。
本書は、「少年」が重要な役割を果たす短編をまとめた内容。
本書の冒頭には、村山槐多の絵画「二少年図」があり、
その直後に江戸川乱歩による「槐多「二少年図」」を
収めています。
これは、江戸川乱歩が槐多について綴ったもので、
江戸川乱歩と槐多の関係性を知ることができました。
知らなかったですね。
次は、槐多自身の著作を読まねばと思います。
「槐多「二少年図」」によると、
「槐多の歌える」「槐多の歌える其後」の二書は、
いつも私の座右にある。
とのことです。
槐多自身の著作、気になります。
今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年) [本]
今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年)
オビには「豪華絢爛。お客は恍惚。巨大な欲望の館、現る!」
とあります。タイトルに惹かれて手にしました。
著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。
本書は、5章から構成され、
1991年にリリースされた新書を改題し、
「パリのデパート小事典」を加筆したものです。
元のタイトルは「デパートを発明した夫婦」。
デパートはいつから始まったのか?
これまで気にしたことがなかったのですが、
本書により、どのようにしてデパートが始まり、
発展していったのか、理解できました。
始めたのは、フランスのブシコー夫妻。
様々な商品を販売する、百貨店という形式だけでなく、
ブシコー夫妻は、バーゲンセール、通信販売、
無料ビュッフェ、などを始めるとともに、
社員の福利厚生を充実化させたとのこと。
つまりは、サラリーマンという形態も
スタートさせているのです。
いやいや、驚きました。
このような現代に通じる様々なシステムを
「夫婦」にて始めたわけですから。
鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
他の著作も読んでみたいですね。
オビには「豪華絢爛。お客は恍惚。巨大な欲望の館、現る!」
とあります。タイトルに惹かれて手にしました。
著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。
本書は、5章から構成され、
1991年にリリースされた新書を改題し、
「パリのデパート小事典」を加筆したものです。
元のタイトルは「デパートを発明した夫婦」。
デパートはいつから始まったのか?
これまで気にしたことがなかったのですが、
本書により、どのようにしてデパートが始まり、
発展していったのか、理解できました。
始めたのは、フランスのブシコー夫妻。
様々な商品を販売する、百貨店という形式だけでなく、
ブシコー夫妻は、バーゲンセール、通信販売、
無料ビュッフェ、などを始めるとともに、
社員の福利厚生を充実化させたとのこと。
つまりは、サラリーマンという形態も
スタートさせているのです。
いやいや、驚きました。
このような現代に通じる様々なシステムを
「夫婦」にて始めたわけですから。
鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
他の著作も読んでみたいですね。
今日の本「The JOJOLands 2」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:23年) [本]
今日の本「The JOJOLands 2」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:23年)
ウルトラジャンプ連載中の「The JOJOLands」です。
ジョジョの第9部として、昨年の2月に連載が始まりました。
昨年8月に第1巻がリリース。そして12月に新刊がリリースされたので、
早速手にしました。
オビには「そのダイヤは盗めない。」とあります。
第9部は、オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターが主人公。
「大富豪になる」という野望を抱くジョディオの物語(のようです)。
前作の「ジョジョリオン」は。ストーリーがなかなか進まない、
すっきりしない展開でしたが、
この第9部は、素早い展開でわくわくしますね。
本巻の前半では、1巻に引き続き、岸辺露伴が登場しています。
しかし、岸辺露伴の登場はここまでのようで残念。
再登場をほのめかす言葉もありますが、
どうなるのか?
そして「溶岩」の秘密が気になります。
ジョジョの公式サイトは↓
https://jojo-portal.com/
次のリリースは春頃のようです。
さらなる展開が楽しみです。
ウルトラジャンプ連載中の「The JOJOLands」です。
ジョジョの第9部として、昨年の2月に連載が始まりました。
昨年8月に第1巻がリリース。そして12月に新刊がリリースされたので、
早速手にしました。
オビには「そのダイヤは盗めない。」とあります。
第9部は、オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターが主人公。
「大富豪になる」という野望を抱くジョディオの物語(のようです)。
前作の「ジョジョリオン」は。ストーリーがなかなか進まない、
すっきりしない展開でしたが、
この第9部は、素早い展開でわくわくしますね。
本巻の前半では、1巻に引き続き、岸辺露伴が登場しています。
しかし、岸辺露伴の登場はここまでのようで残念。
再登場をほのめかす言葉もありますが、
どうなるのか?
そして「溶岩」の秘密が気になります。
ジョジョの公式サイトは↓
https://jojo-portal.com/
次のリリースは春頃のようです。
さらなる展開が楽しみです。
今日の本「やわらかい頭の作り方」(細谷功/ちくま文庫:23年) [本]
今日の本 「やわらかい頭の作り方」(細谷功/ちくま文庫:23年)
-身の回りの見えない構造を解明する-とのサブタイトルのついた一冊。
ずいぶん前に読んだ「地頭力を鍛える」の著者である、
細谷さんの著作を久しぶりに手にしました。
著者は細谷功さん。東芝を経て、現在、ビジネスコンサルタント、
著述家とのこと。たくさんの著作があります。
そして絵は、ヨシタケシンスケさん。
本書、4章から構成され、
2015年にリリースされた単行本を昨年文庫化したもので、
「文庫版あとがき」が追加されています。
頭をやわらかくするヒントについて
まとめられており、ポイントは、
・目に見えない構造を可視化すること、視点を変えて見ること
・事象と事象との間の関係性を見出すこと
となります。
できる人は、おそらく瞬時に行っているのでしょうけど、
最初は、頭を切り替えて、徐々にトレーニングを
積んでいかねばできるようにならない気がします。
物事を俯瞰して見ることを続けることで、
事象と事象との間の関係性が明らかになるように
思います。
ただ、日常において、なかなか俯瞰して見れないのですが...
何事も、トレーニング、日々の積み重ねですね。
-身の回りの見えない構造を解明する-とのサブタイトルのついた一冊。
ずいぶん前に読んだ「地頭力を鍛える」の著者である、
細谷さんの著作を久しぶりに手にしました。
著者は細谷功さん。東芝を経て、現在、ビジネスコンサルタント、
著述家とのこと。たくさんの著作があります。
そして絵は、ヨシタケシンスケさん。
本書、4章から構成され、
2015年にリリースされた単行本を昨年文庫化したもので、
「文庫版あとがき」が追加されています。
頭をやわらかくするヒントについて
まとめられており、ポイントは、
・目に見えない構造を可視化すること、視点を変えて見ること
・事象と事象との間の関係性を見出すこと
となります。
できる人は、おそらく瞬時に行っているのでしょうけど、
最初は、頭を切り替えて、徐々にトレーニングを
積んでいかねばできるようにならない気がします。
物事を俯瞰して見ることを続けることで、
事象と事象との間の関係性が明らかになるように
思います。
ただ、日常において、なかなか俯瞰して見れないのですが...
何事も、トレーニング、日々の積み重ねですね。
今日の本 「ダイヤモンドの原石たちへ」(湊かなえ/集英社文庫:23年) [本]
今日の本 「ダイヤモンドの原石たちへ」(湊かなえ/集英社文庫:23年)
「湊かなえ作家15周年記念本」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「駆け抜けた作家生活を振り返るクロニクル。」
とあります。
作家活動を1年間休んだ後、新作「人間標本」をリリースした
湊かなえさんのこれまでの活動を振り返る記念本がリリースされたので
早速手にしました。
本書、池田理代子さんとの特別対談に始まり、
・全小説作品紹介
・インタビュー
・47都道府県サイン会ツアー
・高校生のための小説甲子園
・短編小説2編
などが収録されています。
ラストに収録された小説は書下ろしとのことで、
著者自身が著者自身を振り返る内容を含んだお話。
さすがですね。
さらりとした展開に、これまでの作家生活が
凝縮されています。
今後のさらなる活動が楽しみです。
まずは新作を読まねば。
「湊かなえ作家15周年記念本」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「駆け抜けた作家生活を振り返るクロニクル。」
とあります。
作家活動を1年間休んだ後、新作「人間標本」をリリースした
湊かなえさんのこれまでの活動を振り返る記念本がリリースされたので
早速手にしました。
本書、池田理代子さんとの特別対談に始まり、
・全小説作品紹介
・インタビュー
・47都道府県サイン会ツアー
・高校生のための小説甲子園
・短編小説2編
などが収録されています。
ラストに収録された小説は書下ろしとのことで、
著者自身が著者自身を振り返る内容を含んだお話。
さすがですね。
さらりとした展開に、これまでの作家生活が
凝縮されています。
今後のさらなる活動が楽しみです。
まずは新作を読まねば。
今日の本「マインドコントロール」(池田整治/ビジネス社:2009年) [本]
今日の本「マインドコントロール」(池田整治/ビジネス社:2009年)
映画「LAST HOPE」に関連すると思われた一冊。
映画はすぐにチケット完売となり、
気になったものの観に行けませんでした。
そこで、映画の出演者に名前のある池田整治氏の著作を
図書館にて手にしました。
著者は池田整治氏。元陸上自衛隊陸将補で、
全日本実業団空手道連盟理事長とのこと。
「日本人を騙し続ける支配者の真実」との
サブタイトルのついた一冊。
本書、6章から構成。
本書は、著者自身による自衛官としての体験等から、
世の中の「本当の情勢」を独自に研究した内容をまとめたもの。
・食における化学汚染の問題
・歴史における勝者による情報操作の問題
・世界金融支配体制による日本の情報操作の問題
などについて言及されています。
著者の言う「ヤマトごころ」の消滅は
なんともまずい感じがしますね。
映画「LAST HOPE」に関連すると思われた一冊。
映画はすぐにチケット完売となり、
気になったものの観に行けませんでした。
そこで、映画の出演者に名前のある池田整治氏の著作を
図書館にて手にしました。
著者は池田整治氏。元陸上自衛隊陸将補で、
全日本実業団空手道連盟理事長とのこと。
「日本人を騙し続ける支配者の真実」との
サブタイトルのついた一冊。
本書、6章から構成。
本書は、著者自身による自衛官としての体験等から、
世の中の「本当の情勢」を独自に研究した内容をまとめたもの。
・食における化学汚染の問題
・歴史における勝者による情報操作の問題
・世界金融支配体制による日本の情報操作の問題
などについて言及されています。
著者の言う「ヤマトごころ」の消滅は
なんともまずい感じがしますね。
今日の本「カモのネギには毒がある 6」(甲斐谷忍/ヤングジャンプコミックス:2023年) [本]
今日の本「カモのネギには毒がある 6」(甲斐谷忍/ヤングジャンプコミックス:2023年)
「新・信長公記」で興味を持った甲斐谷忍さんの新作。
早いもので、もう第6巻がリリースされています。
早速手にしました。
著者は甲斐谷忍さん。原案は夏原武さん。
本作には「加茂教授の人間経済学講義」とのサブタイトルが
ついています。
そしてオビには「衰退する日本経済・・・
再興の鍵は地方創生!!」とあります。
本作は、7つの講義を収録。
本作の主人公は、「カモリズム経済理論」を提唱する、
天才経済学者の加茂洋平教授で
加茂教授が自身の経済理論をフィールドワークで実践し、
カモっている奴らを撃退するという内容。
巻末には原案の夏原武さんによるコラムも載っています。
本巻では、加茂教授は、加茂教授の後輩であり、
地方創生に携わる丹藤氏をバックアップ。
ただ、プロジェクトの成否は次巻に持ち越し...
今後の展開が気になりますね。
次巻のリリースは3月の予定です。
「新・信長公記」で興味を持った甲斐谷忍さんの新作。
早いもので、もう第6巻がリリースされています。
早速手にしました。
著者は甲斐谷忍さん。原案は夏原武さん。
本作には「加茂教授の人間経済学講義」とのサブタイトルが
ついています。
そしてオビには「衰退する日本経済・・・
再興の鍵は地方創生!!」とあります。
本作は、7つの講義を収録。
本作の主人公は、「カモリズム経済理論」を提唱する、
天才経済学者の加茂洋平教授で
加茂教授が自身の経済理論をフィールドワークで実践し、
カモっている奴らを撃退するという内容。
巻末には原案の夏原武さんによるコラムも載っています。
本巻では、加茂教授は、加茂教授の後輩であり、
地方創生に携わる丹藤氏をバックアップ。
ただ、プロジェクトの成否は次巻に持ち越し...
今後の展開が気になりますね。
次巻のリリースは3月の予定です。
今日の本「花腐し」(松浦寿輝/講談社文庫:05年) [本]
今日の本「花腐し」(松浦寿輝/講談社文庫:05年)
先日観た映画「花腐し」の原作を手にしました。
映画の公開に合わせて、新しいカバーを付した文庫本です。
新しいカバーは、元のカバーにかぶせてありました。
著者は松浦寿輝。
「花腐し」は、2000年に第123回芥川賞を受賞しています。
この文庫本には、受賞第一作「ひたひたと」も収録されています。
映画ではサイトに「原作を大胆に脚色」とあったため、
映画との違いが気になり原作を手にしたのですが
ずいぶん異なっていましたね。
原作では、裏切られた共同経営者が登場し、
より深く闇を見つめる展開に思えました。
また、映画のラストのちょっとぐだぐだした展開は
ピンク絡みでの脚色かと思ったのですが、
なんと原作にもあり、そのあたりは原作に
沿ったものでした。
2作しか読んでいないのですが、
著者の夢と現実が交錯するような文体は、
その後もこのような感触なのでしょうか。
他の作品も読んでみようと思います。
先日観た映画「花腐し」の原作を手にしました。
映画の公開に合わせて、新しいカバーを付した文庫本です。
新しいカバーは、元のカバーにかぶせてありました。
著者は松浦寿輝。
「花腐し」は、2000年に第123回芥川賞を受賞しています。
この文庫本には、受賞第一作「ひたひたと」も収録されています。
映画ではサイトに「原作を大胆に脚色」とあったため、
映画との違いが気になり原作を手にしたのですが
ずいぶん異なっていましたね。
原作では、裏切られた共同経営者が登場し、
より深く闇を見つめる展開に思えました。
また、映画のラストのちょっとぐだぐだした展開は
ピンク絡みでの脚色かと思ったのですが、
なんと原作にもあり、そのあたりは原作に
沿ったものでした。
2作しか読んでいないのですが、
著者の夢と現実が交錯するような文体は、
その後もこのような感触なのでしょうか。
他の作品も読んでみようと思います。
今日の本「老いと創造」(横尾忠則/講談社現代新書:23年) [本]
今日の本「老いと創造」(横尾忠則/講談社現代新書:23年)
先月読んだ「死後を生きる生き方」に引き続き、
横尾忠則さんに関わる著作を手にしました。
サブタイトルは「朦朧人生相談」。
11月にリリースされた新作です。
本書、8章から構成で、たぶん書下ろしです。
表紙には
「異次元なのに腑に落ちる 唯一無二の人生相談!」
とあります。
本作は、サブタイトルにあるように、人生相談。
8つのカテゴリーに分けられた様々な相談について
横尾さんが回答するというもの。
また、各相談に対して、横尾さんの作品が提示されています。
作品は、横尾忠則現代美術館のキュレーターである
平林恵さんが選んでおり、各作品には
平林恵さんの解説が付されています。
横尾さんの回答は、横尾さんのこれまでの生涯を
振り返る内容が含まれており、前著にも引用された
三島由紀夫さんの言葉がまた登場していました。
「縦糸が創造だとすると、横糸は礼節である。
この両者が交わったところに霊性が生まれる。」
三島さんの言葉、深いです。
そして数々の横尾さんの回答、心が軽くなりました。
さて、横尾忠則現代美術館では、新しい展示が始まっています。
また伺いたいと思います。
先月読んだ「死後を生きる生き方」に引き続き、
横尾忠則さんに関わる著作を手にしました。
サブタイトルは「朦朧人生相談」。
11月にリリースされた新作です。
本書、8章から構成で、たぶん書下ろしです。
表紙には
「異次元なのに腑に落ちる 唯一無二の人生相談!」
とあります。
本作は、サブタイトルにあるように、人生相談。
8つのカテゴリーに分けられた様々な相談について
横尾さんが回答するというもの。
また、各相談に対して、横尾さんの作品が提示されています。
作品は、横尾忠則現代美術館のキュレーターである
平林恵さんが選んでおり、各作品には
平林恵さんの解説が付されています。
横尾さんの回答は、横尾さんのこれまでの生涯を
振り返る内容が含まれており、前著にも引用された
三島由紀夫さんの言葉がまた登場していました。
「縦糸が創造だとすると、横糸は礼節である。
この両者が交わったところに霊性が生まれる。」
三島さんの言葉、深いです。
そして数々の横尾さんの回答、心が軽くなりました。
さて、横尾忠則現代美術館では、新しい展示が始まっています。
また伺いたいと思います。
今日の本「「死んだふり」で生きのびる」(宮竹貴久/岩波科学ライブラリー:22年) [本]
今日の本「「死んだふり」で生きのびる」(宮竹貴久/岩波科学ライブラリー:22年)
横尾忠則さんの著作「時々、死んだふり」に記載があり、
気になった「「死んだふり」で生きのびる」を図書館で手にしました。
サブタイトルは「生き物たちの奇妙な戦略」。
著者は、宮竹貴久氏。沖縄県職員等を経て、
現在は岡山大学教授とのこと。他にも著作があります。
本書、6章から構成。
著者である宮竹先生の25年にわたる「死んだふり」についての
研究についてまとめた内容。
「死んだふり」が観察された生物が、巻末にまとめられていますが、
かなり多いです。
昆虫の「死んだふり」は子供の頃に見た記憶がありますが、
こんなに多くの生物で「死んだふり」が観察されているとは
知りませんでした。
また本書では、著者がどのように研究を進めてきたかが
詳しく書かれており、研究結果だけではないので、
経緯も含め、研究内容がよく理解できましたね。
研究は、近年、遺伝子解析、AIが取り入れられ、
パーキンソン症候群の関連遺伝子についても
わかってきているとのこと。
今後の研究成果が気になります。
宮竹貴久さんの他の著作も気になりますね。
横尾忠則さんの著作「時々、死んだふり」に記載があり、
気になった「「死んだふり」で生きのびる」を図書館で手にしました。
サブタイトルは「生き物たちの奇妙な戦略」。
著者は、宮竹貴久氏。沖縄県職員等を経て、
現在は岡山大学教授とのこと。他にも著作があります。
本書、6章から構成。
著者である宮竹先生の25年にわたる「死んだふり」についての
研究についてまとめた内容。
「死んだふり」が観察された生物が、巻末にまとめられていますが、
かなり多いです。
昆虫の「死んだふり」は子供の頃に見た記憶がありますが、
こんなに多くの生物で「死んだふり」が観察されているとは
知りませんでした。
また本書では、著者がどのように研究を進めてきたかが
詳しく書かれており、研究結果だけではないので、
経緯も含め、研究内容がよく理解できましたね。
研究は、近年、遺伝子解析、AIが取り入れられ、
パーキンソン症候群の関連遺伝子についても
わかってきているとのこと。
今後の研究成果が気になります。
宮竹貴久さんの他の著作も気になりますね。