SSブログ

今日の本 「早回し全歴史」(デイヴィッド・ベイカー/ダイヤモンド社:2024年) [本]

今日の本 「早回し全歴史」(デイヴィッド・ベイカー/ダイヤモンド社:2024年)

サブタイトルに「宇宙誕生から今の世界まで一気にわかる」
とあります。
どこかの書評で気になり、図書館にて手にしました。

著者はデイヴィッド・ベイカー。ビッグヒストリーの博士号を
世界で初めて取得したとのこと、他にも著作があります。
訳は、御立英史氏。

本作、4部12章から構成。
タイトル、そしてサブタイトルにあるように、
宇宙誕生から現在、そして未来まで予測して
一気通貫で歴史を俯瞰する内容。
非常に幅広い分野の知識を有した著者ならではの
歴史書になっています。
本書では、宇宙の歴史をつらぬくトレンドは複雑さの増大、
人類の歴史をつらぬくトレンドは集団学習としており、
この軸に沿ったぶれない解説が
とてもわかりやすく、納得しました。
そして未来の予測も、興味深かったです。
巻末には、邦訳されている文献も多数掲載されており、
気になるところです。
250339.jpg
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「キャプテン2 15」(コージィ城倉/ジャンプコミックス:25年) [本]

今日の本「キャプテン2 15」(コージィ城倉/ジャンプコミックス:25年)

連載が「グランドジャンプ増刊むちゃ」から「グランドジャンプ」に
移行し、単行本化が加速している「キャプテン2」。
この3月にリリースされた第15巻を早速手にしました。

15巻のタイトルは「目が慣れる頃の巻」。
またオビには「墨谷、甲子園で絶好調!」とあります。
本巻は、墨高の甲子園の初戦の途中からスタート。
先制を許し、ピッチャーが井口に交代して、
後続を抑えた後、墨高が逆転。
そのまま試合は終了し、墨高は初戦を突破!
続く2回戦。
2試合目は、墨高が先制し、いい感じのスタート。
しかし、そこで本巻は終了。
墨高は2回戦を突破できるのか?
気になる次巻の16巻は、8月発売予定とのこと。
少し先になりますね。
250329.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本「バブル・ザムライ 4」(細野不二彦/ビッグコミックス:25年) [本]

今日の本「バブル・ザムライ 4」(細野不二彦/ビッグコミックス:25年)

「恋とゲバルト」が5巻で「第一部完」のまま
ストップしていますが、ビッグコミックスから
ビッグコミックで連載中の新作の第4巻がリリースされました。
オビには「最強ライバル登場で絶体絶命!?」とも。

「恋とゲバルト」の舞台は昭和43年の日本の大学でしたが、
本作はオビに「バブル日本」とあるように、
バブル期、80年代半ばの日本が舞台となっています。
(本巻では、タイガースの優勝に絡んだ展開もありました)
主人公は、まだ過去が今一つ不明な大学生、吉良。
用心棒など、探偵の助手のバイトをしつつ大学に通う日々。
この4巻でも、様々な難題を半端ない強さを発揮して解決。
なぜ、ここまで強いのか?
本巻では、格闘技のベースについて語るシーンがあるものの、
まだ過去の全貌は不明なままです。
80年代の日本という時代背景が
なんともユニークな「バブル・ザムライ」。
6月にリリースが予定されている
次巻が楽しみですね。
250326.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本 「ぼくがエイリアンだったころ」(ことばのたび社:2024年) [本]

今日の本 「ぼくがエイリアンだったころ」(ことばのたび社:2024年)

トンマーゾ・ピンチョの作品を図書館にて手にしました。
私がトンマーゾ・ピンチョの作品を読むのは初めて。
翻訳の二宮大輔さんが、自身のLIVEで本書を紹介されていたため、
興味を持っててにしました。
最初は購入しようと思い検索したのですが、
この出版社の本は入手が難しいようでしたので
図書館にて借りました。

著者はトンマーゾ・ピンチョ。作家であり、翻訳家。
他にも著作があります。
訳は、二宮大輔氏。翻訳以外に、LIVE活動もされています。

本作は、9歳の時に眠ることをやめた、
ホーマー・B・エイリアンソンと、あのカート・コバーンとの
交流を軸にしたストーリー。
何とも不思議な展開に、「ツイン ピークス」の世界が
挿入されるなど、現実との境目があいまいな
オリジナリティあふれる展開に
惹きつけられました。
著者の他の作品も気になるところですね。
ニルヴァーナもまた聴きたくなりました。
250320.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本 「マット・スカダー わが探偵人生」(二見書房:2024年) [本]

今日の本 「マット・スカダー わが探偵人生」(二見書房:2024年)

ローレンス・ブロックの新作を図書館にて手にしました。
ローレンス・ブロックの作品を読むのは、
「石を放つとき」以来となりますので、久しぶり。

著者はローレンス・ブロック。マット・スカダーの
シリーズなどの多くの著作があります。
もう86歳となりますが、現役です。
訳は、田口俊樹氏。

本作は、これまでの作品とはかなり異なり、
80歳を超えたマット・スカダー自身が、
人生を振り返り、著者のローレンス・ブロックに
語るという内容です。
著作となっている、探偵となってからについてよりも
その前の警官時代について、多くのページが割かれています。
これまで知ることのなかった警官時代や
その前の学生~バイト時代なども含め、
スカダーの成り立ちのようなものが見え、
興味深かったです。
前作で終了と思っていたのですが、
またスカダーの作品を楽しむことができて
よかったですね。
さすがにもう新作はないのでは? と思います。
次は、未読の「エイレングラフ弁護士の事件簿」を
読む予定です。
250238.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「キャプテン2 14」(コージィ城倉/ジャンプコミックス:25年) [本]

今日の本「キャプテン2 14」(コージィ城倉/ジャンプコミックス:25年)

連載が「グランドジャンプ増刊むちゃ」から「グランドジャンプ」に
移行し、単行本化が加速している「キャプテン2」。
この2月にリリースされた第14巻を早速手にしました。

14巻のタイトルは「100%の男の巻」。
またオビには「夢の初戦ついに始まる!!」とあります。
本巻から、甲子園の初戦がスタート。
相手は、同じ宿の鳥取・大山高校。
墨高の先発は、1年生の近藤。
大山高校が先制し、中盤を迎え、
ピッチャーが井口に交代したところで
本巻は終了。
次巻の15巻は、なんと3月発売予定とのこと。
2カ月連続の刊行となっています。
墨高は、初戦を突破できるのか?
250239.jpg
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本 「されど魔窟の映画館」(荒島晃宏/ちくま文庫:2024年) [本]

今日の本 「されど魔窟の映画館」(荒島晃宏/ちくま文庫:2024年)

サブタイトルに「浅草最後の映写」とあります。
オビには、
「きょうも館内は無法地帯 懲りない奴らのご来場!」
とも。映画(館)に関わる書籍であり、手にしました。

著者は荒島晃宏さん。脚本家であり、主に映写係として
映画館に勤務。勤務先は、大井武蔵野館~自由が丘武蔵野館
~浅草新劇場~シネマヴェーラ渋谷。
他にも著作がありますが、私としては未読です。

本書、7章から構成。
解説は、鈴木里実さん。
勤務先が閉館になった事情で著者が勤務することになった
浅草の劇場での日々を語る内容。
勤務先は旧作映画を上映する映画館で、
所謂「ハッテンバ」だったのです。
なんともハードな日々が、著者の視点で
少々ユニークに語られています。
平成初頭あたり、ピンク四天王の作品を観るために
浅草ではないですが、私もそういう映画館(すでに閉館)に
行ったことがあります。
そのため、ある程度事情は理解できるのですが、
常勤となると、かなり大変だったと思われます。
残念ながら、浅草の映画館は全て閉館。
時代の流れとはいえ、さみしいですね。
著者の前作も、手にしたいですし、
著者の撮影された映画も観てみたいです。
250225.jpg
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「税金で買った本14」(系山冏/ヤンマガKC:25年) [本]

今日の本「税金で買った本14」(系山冏/ヤンマガKC:25年)

Webからヤンマガ本誌に移行してきた作品。
引き続き、最新刊の14巻を手にしました。
オビには、「累計120万部突破!」とあります。

原作はずいの氏、漫画は系山冏氏。
原作者は図書館勤務の経験があるとのこと。
本書の舞台は図書館。
図書館でバイトすることになった高校生の石平くんを中心に、
図書館で働くユニークな方々との日々を描いた作品。
単行本には、本誌には載っていない、ずいのさんによる
「図書館だより」があり、巻末には描き下ろしも収録。
今回の描き下ろしのタイトルは、
「高校の図書室と白井くん2」です。
以前はずっと「中学校の図書室と石平くん」でしたが、
その後、本編の内容をちょっと補足するような
ショートストーリーになっています。
本巻では、白井さんと西尾維新の外函のストーリーが
あったので、それに関わる内容でした。
「図書館だより」では「配架と排架」のことなどを解説。
この表記については、知らなかったです。
さて、引き続き連載継続中の「税金で買った本」。
石平くんは大学生になっています。
単行本が出たら、また買わねば。
250224.jpg
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本「恐怖を失った男」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年) [本]

今日の本「恐怖を失った男」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年)

少し前に読んだ「ボタニストの殺人」に引き続き、
クレイヴンの作品を手にしました。
本作は、ワシントン・ポー シリーズとは異なる作品。
オビには「「ストーンサークルの殺人」著者
新シリーズ開幕!」とあります。

著者はM・W・クレイヴン。
多くの作品をリリースされています。
訳は、山中朝晶さん。

本作は、タイトルにあるように、
頭部へ銃弾を受け、恐怖の感情を失ったベン・ケーニグが主役。
マフィアから懸賞金をかけられ、逃亡中のベンが、
かつての上司からの依頼により、行方不明になった
一人娘を捜索するというストーリー。
この新シリーズも展開が早く、
さらにアクションが多くて、
かなりのページ数ではありますが、
一気に読んでしまいました。
さて本作、第2弾が本国ではリリース済みなようです。
早く読みたいですね。
250213.jpg
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本 「LILI-MEN 9」(渡嘉敷拓馬/ヤンマガKC:2025年) [本]

今日の本 「LILI-MEN 9」(渡嘉敷拓馬/ヤンマガKC:2025年)

近年、ヤングマガジンで連載を開始した作品が
Webのほうに移籍して連載が継続されることが
多くなっています。ネットでの読者を増やしたいから?
(逆にネットの作品からヤンマガ本誌への移籍もありますが)
本作は雑誌→ネットの流れの1作で、「ヤンマガWeb」に移籍した作品。
続きが読みたくて、本巻から単行本を購入することに。
9巻のオビには「阿光 vs.ビッグダディ」とも。

著者は渡嘉敷拓馬さん。
CGアーティストとしても活躍中とのこと。
人類を苗床に繁殖する種族「サキュバス」との
壮絶な戦いを描いた作品。
本巻では、オビにもあるように、
阿光局長とビッグダディの戦いがスタート。
血戦終局「白獄」にて阿光局長が勝利したかに見えたが
ビッグダディは「原点廻帰」で復活。
戦いの決着は次巻に持ち越し。
続きが気になります。
10巻のリリースは5月に予定されていますね。
250204.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本「映像の発見」(松本俊夫/ちくま学芸文庫:24年) [本]

今日の本「映像の発見」(松本俊夫/ちくま学芸文庫:24年)

「アヴァンギャルドとドキュメンタリー」との
サブタイトルのついた一冊。
オビには「革新的先見性」とあります。
松本さんの著作は未読でしたので手にしました。

著者は松本俊夫氏。映像作家、評論家。
数々の映像作品、そして他にも著作があります。

本書、5章と解説から構成。
解説は中条省平氏。
1963年12月にリリースされた著作に、解説を加え、
2005年に復刊された単行本が、文庫化されたもの。
1958~1963年に著者の書いた文章から
映画に関する主要な論文を収録した内容。
2005年の復刊時に付された解説で、「主張も、論理も、言葉も
まったく古びていない」と記載されています。
もちろん、それから20年が経過した現在も
古びていないと感じる内容でした。
著者の鋭い論考に頭が刺激されました。
そして、繰り返し読まねばと感じましたね。
著者の映画、映像も再度観たいところですが、
入手は困難な感じ...残念。
250201.jpg
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「望郷太郎 12」 (山田芳裕/講談社:25年) [本]

今日の本「望郷太郎 12」 (山田芳裕/講談社:25年)

「望郷太郎」、早いものでもう12巻になります。
1月のリリースの最新刊、早速手にしました。
オビには、「憧憬の岐路。」とあります。

ブシフ VS 王宮軍 の戦いがいよいよクライマックス。
ブシフを倒したものの、
ブシフは中間管理職にすぎず、
ブシフを管理していたのは、
なんと、ヒューマ(日本)だったのという展開。
ブシフとの戦いに決着をつけ、
いよいよ太郎とパルは日本に!
相変わらず予測不能な展開にわくわくしますね。
さて、次のリリースは6月とのこと。予告には
「求め続けた「答え」がここにある」とあります。
少し先ですが、今後の展開がさらに楽しみです。
250132.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本「ボタニストの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年) [本]

今日の本「ボタニストの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年)

少し前に読んだ「グレイラットの殺人」に引き続き、
ワシントン・ポー シリーズの第5弾を手にしました。
これまでは分厚い1冊であった本シリーズですが、
この第5弾は上巻、下巻の2分冊で構成されています。
上巻のオビには「完全な密室下での毒殺」とあり、
下巻のオビには「容疑者は、エステル・ドイル」とあります。

著者はM・W・クレイヴン。
多くの作品をリリースされています。
訳は、東野さやかさん。

本作は、ワシントン・ポー シリーズの第5弾。
冒頭、日本での殺人に関わる何かの発見でスタート。
こことのつながりは、かなり後でわかることに。
本作での事件は、2つの密室殺人。
一方は、脅迫状が届く予告殺人。
もう一方は、ポーの同僚ともいえるドイルが
父親が殺害の容疑で逮捕された密室殺人。
本作も次々に新たな事実が判明し、
真実に近づくポーとブラッドショー、そしてドイルが
活躍するという、展開が早くておもしろいストーリー。
上下巻でかなりのページ数なのですが、
この第5弾も、前作同様に一気に読んでしまいました。
興味深かったのはドイルの少女時代の音楽の趣味。
実家の部屋には、ジョイ・ディヴィジョン、バウハウス、
バンシーズ、シスターズ・オブ・マーシーなどの
ポスター、レコードがあったとのこと。
さて、このシリーズ、本作以降もリリースされていますが
邦訳はまだ。次のリリースが楽しみです。
250116.jpg
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「出雲神話」(松前健/講談社学術文庫:24年) [本]

今日の本「出雲神話」(松前健/講談社学術文庫:24年)

オビには「大和朝廷が最も恐れた宗教王国の実像!」と
あります。神話については興味を持ち、手にしました。

著者は松前健氏。専攻は神話学、宗教学であり、
文学博士とのこと。他にも著作があります。

本書は、7章から構成。
1976年にリリースされた新書が文庫化されたもの。
解説は、三浦佑之氏。
本書、記紀と風土記の内容が、大きく異なる点からスタートし、
出雲神話の実態について、様々な資料から
読み解いていく内容。
そもそも神話に関する知識はほぼ皆無の私としては
本書の内容はどれも興味深かったです。
神話には虚像と実像があり、
多くの文献、資料を読み解くことで
事実、そして虚像の背景が明らかになるとのこと。
本書のそもそものリリースは
1976年であり、50年近くも前なため、
さらにこのあたりの研究は進んでいるのでは?
さて、著者による他の著作も
手にしたいところですね。
250115.jpg
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「グレイラットの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2023年) [本]

今日の本「グレイラットの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2023年)

少し前に読んだ「キュレーターの殺人」に引き続き、
ワシントン・ポー シリーズの第4弾を手にしました。

著者はM・W・クレイヴン。
多くの作品をリリースされています。
訳は、東野さやかさん。

本作は、ワシントン・ポー シリーズの第4弾。
冒頭、貸金庫を襲う強盗団による殺人のシーンでスタート。
その後は、サミット開催に関わるヘリコプター会社の社長の
殺人事件の解明に刑事ポーとブラッドショーが挑む展開。
冒頭の強盗団とのつながりが見えてこない中、
捜査が妨害されるも、徐々に真実に近づくポーとブラッドショー。
本作も次々に新たな事実が判明し、
とても展開が早くておもしろく、
かなりのページ数なのですが、
この第4弾も、前作同様に一気に読んでしまいました。
本作ではまだ療養中だったフリンですが、
いよいよ現場復帰のようです。
このシリーズ、本作以降も邦訳されていますので
次の作品も、手にしようと思います。
241237.jpg
nice!(6) 
共通テーマ:

今日の本「拷問と処刑の西洋史」(浜本隆志/講談社学術文庫:24年) [本]

今日の本「拷問と処刑の西洋史」(浜本隆志/講談社学術文庫:24年)

オビには「権力と民衆は「生贄」の凄惨な最期に狂喜した!」と
あります。何とも不気味な表紙が気になり、手にしました。

著者は浜本隆志氏。関西大学名誉教授で、
専攻はドイツ文化論・比較文化論であり、他にも著作があります。

本書は、7章から構成。
2007年にリリースされた単行本が、文章、図版が追加されて
文庫化されたもの。
本書、中世あたりからのヨーロッパにおける
拷問と処刑の歴史を学術的な観点から紐解く内容。
日本にも拷問と処刑の歴史があるかと思いますが
西洋と明らかに異なっているのは、
西洋はキリスト教との結びつきが強く、
異端審問~キリスト教の世界観により加虐の歴史があること。
東洋と西洋の相違点は気になるところです。
さて、第5章 裁判と処刑の実態 に興味深い図が
ありました。
男女の戦いにおいて、不利な女性に有利な条件を与えたとのことで
共に武器を持ち、男性の下半身の部分が穴に入り、その状態で、
女性と戦っているのです。
このようなハンデ戦があったようです。
このハンデのつけ方は理にかなっていたのでしょうか?
さて、著者による他の西洋についての著作も
手にしたいところですね。
241230.jpg
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「The JOJOLands 5」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:24年) [本]

今日の本「The JOJOLands 5」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス:24年)

ウルトラジャンプ連載中の「The JOJOLands」です。
ジョジョの第9部として、昨年の2月に連載が始まりました。
昨年、第1巻と第2巻、今年、3、4巻がリリース済。
この12月に最新刊がリリースされたので早速手にしました。
オビには、来年4月に開催される「JOJODAY」の告知があります。

第9部は、オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターが主人公。
「大富豪になる」という野望を抱くジョディオの物語(のようです)。
前作の「ジョジョリオン」は。ストーリーがなかなか進まない、
すっきりしない展開でしたが、
第9部は、この5巻でも素早い展開でわくわくしますね。
5巻のタイトルは、「DEED(土地譲渡証書)」。
5巻では、4巻に登場したスタンド使いに加えて、
新たなスタンド使いが加わり、ジョディオらを追い詰める展開。
何とか敵の攻撃をしのいだジョディオらですが、
HOWLER社からの新たな刺客が迫るようです。
今後の敵との対決が気になります。
ジョジョの公式サイトは↓
https://jojo-portal.com/
241231.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

今日の本「キュレーターの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2022年) [本]

今日の本「キュレーターの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2022年)

少し前に読んだ「ブラックサマーの殺人」に引き続き、
ワシントン・ポー シリーズの第3弾を手にしました。

著者はM・W・クレイヴン。
多くの作品をリリースされています。
訳は、東野さやかさん。

本作は、ワシントン・ポー シリーズの第3弾。
英国カンブリア州で切断された人間の指が次々に発見されるという
事件が発生。
刑事ポーは、本作でもブラッドショーと共に
事件の解明に挑むという展開。
事件は複雑で、背後の黒幕にはなかなかたどり着けず、
フリンの身に危険が迫るという衝撃のストーリーでした。
本作も次々に新たな事実が判明し、
とても展開が早くておもしろく、
かなりのページ数なのですが、
この第3弾も、前作同様に一気に読んでしまいました。
このシリーズ、本作以降も邦訳されていますので
次の作品も、手にしようと思います。
241229.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「中世ヨーロッパの色彩世界」(徳井淑子/講談社学術文庫:23年) [本]

今日の本「中世ヨーロッパの色彩世界」(徳井淑子/講談社学術文庫:23年)

オビには「色の意味が分かれば、中世が見えてくる!」とあります。
現代とは異なる色彩の世界に興味を持ち、手にしました。

著者は徳井淑子氏。お茶の水女子大学名誉教授であり、
他にも著作があります。

本書は、10章から構成。
2006年にリリースされた単行本が、タイトルを変更して
文庫化されたもの。
本書、まずは中世の色彩体系について解説する総論で始まり、
その後、各色ごとに、詳細を論じるという内容。
以前、空を示す色が、国や時代により異なっていた
ということを、ある本で読みました。
色についての歴史は、それくらいの知識しかなく、
本書は、さらに様々な色について中世の時代を紐解く内容であり
色の価値が時代と共に移り変わっていたいうことは
初めて知りました。
現代では、当たり前に多くの人が着る「黒」は、
中世では、醜悪で邪悪な色だったとのことです。
色~服飾についての、著者による他の著作も
手にしたいところですね。
241224.jpg
nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:

今日の本「新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者」(松木寛/講談社学術文庫:24年) [本]

今日の本「新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者」(松木寛/講談社学術文庫:24年)

オビには「2025年大河ドラマ「べらぼう」の主人公」とあります。
本書を手にするまで知らなかったのですが、
2025年のNHK大河ドラマは、主人公が蔦屋重三郎なのですね。

著者は松木寛氏。元東京都美術館学芸員であり、
他にも著作があります。

本書は、6章から構成。
1988年にリリースされた単行本が、2002年に文庫化され、
さらに今年、池田芙美氏の解説が巻末に追加されて、
再リリースされました。
本書は、蔦屋重三郎の生涯を俯瞰して解説する内容。
蔦屋重三郎が版元であることは知っていたものの
どのように創業し、事業を拡大したかは
本書により、初めて知りました。
吉原で育ったことが、その後の成功に関わったようであり、
とても興味深かったです。
ドラマでどのように蔦屋重三郎の生涯が描写されるのか?
気になりますが、1年観続けるのは結構きついので
ドラマはたぶん観ない気がします...
241220.jpg
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ: