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今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年) [本]

今日の本「デパートの誕生」(鹿島茂/講談社学術文庫:23年)

オビには「豪華絢爛。お客は恍惚。巨大な欲望の館、現る!」
とあります。タイトルに惹かれて手にしました。

著者は鹿島茂氏。明治大学名誉教授で、19世紀フランスの社会・小説が
専門とのこと。多くの著作があります。

本書は、5章から構成され、
1991年にリリースされた新書を改題し、
「パリのデパート小事典」を加筆したものです。
元のタイトルは「デパートを発明した夫婦」。
デパートはいつから始まったのか?
これまで気にしたことがなかったのですが、
本書により、どのようにしてデパートが始まり、
発展していったのか、理解できました。
始めたのは、フランスのブシコー夫妻。
様々な商品を販売する、百貨店という形式だけでなく、
ブシコー夫妻は、バーゲンセール、通信販売、
無料ビュッフェ、などを始めるとともに、
社員の福利厚生を充実化させたとのこと。
つまりは、サラリーマンという形態も
スタートさせているのです。
いやいや、驚きました。
このような現代に通じる様々なシステムを
「夫婦」にて始めたわけですから。
鹿島茂氏の著作、興味深いタイトルが多いので、
他の著作も読んでみたいですね。
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