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今日の本「世界の音」(郡司すみ/講談社学術文庫:22年) [本]

今日の本「世界の音」(郡司すみ/講談社学術文庫:22年)

先日読んだ「ル・コルビュジエ」に引き続き、
講談社学術文庫を手にしました。
サブタイトルは「楽器の歴史と文化」であり、オビには、
「石器時代、人はマンモスの骨で、どんな音を奏でたのだろう?」
とあります。

著者は郡司すみさん。国立音楽大学名誉教授であり、
国立音楽大学楽器学資料館初代館長とのこと。
2019年に他界されています。

本書、11章から構成。
本書は1989年にリリースされた「世界の楽器入門」が
改題されて再リリースされたものです。
文庫化にあたり、森重氏の解説が追加されています。
本書は、サブタイトルにあるように、
楽器について、様々な視点から分類し、解説する内容。
子供のころに習った音楽、楽器は、
西ヨーロッパで確立された体系的なものでした。
私が体系的な音と異なる音を知ったのはウードでした。
本書では、体系的な音に限らず、世界の音について
まとめられており、とても興味深く、
まだまだ知らないことが多いと、改めて感じました。
また、10章では、「エ」の音は洋の東西を問わず
 嫌われているように思えるのである
との記載があり、これも初めて知りましたね。
入手困難な本が多いのですが、
著者の係る他の書作も気になるところです。
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