今日の本 「リズムの生物学」（柳澤桂子／講談社学術文庫:22年）

今日の本 「リズムの生物学」（柳澤桂子／講談社学術文庫:22年）

オビには「われわれは行進に心躍らせ、太鼓の響きに陶酔する」
とあります。
興味深いテーマと感じ、手にしました。

著者は柳澤桂子さん。お茶の水女子大学名誉博士であり、
生命科学者、サイエンス・ライターとのこと。
たくさんの著作があります。

本書、２１章から構成。
本書は、1994年にリリースされた「いのちとリズム」を改題し、
文庫化したもの。
時間的なリズムだけでなく、空間的なリズムという観点からも
生命現象を解き明かすという内容。
リズム～繰り返しの中で生きているわれわれ。
空間的なリズムという観点でも捉えることで、
視野がずいぶん広がった感触。
一方、リズム～繰り返しを認識しつつ、
変化を求めるのが人、われわれです。
とても興味深い一冊でした。
文庫化されたことで、本書に出会えてよかったです。
著者の他の著作も気になるところです。