SSブログ

今日の本 「病巣」(江上剛/朝日文庫:2020年) [本]

今日の本 「病巣」(江上剛/朝日文庫:2020年)

「巨大電機産業が消滅する日」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「東芝事件を彷彿とさせる、現実よりもリアルで
予言的な長編企業小説!」とあります。
2017年にリリースされた単行本の文庫化。
興味を持って手にしました。

著者は、江上剛氏。現みずほ銀行を経て、作家。
多くの著作があります。

本書、解説及びオビにもあるようには、2015年に発覚した
東芝での粉飾決算と、その背景にあった経営トップ同士の
確執に着想を得て書かれた企業小説。
実際の東芝における粉飾決算がどのようにして
公になったのかは知らないのですが、
粉飾決算は行われていました。
大企業だからこそ粉飾決算があったとの印象。
バブル以降、ずっと景気がよくないわけで、
自分の立場を守る、保身に走る経営層が
増えているのかもしれません。
こんな状況では、日本はもう終わっているのかも...
何とも残念な感じです。
さて、江上さんの著作、いろいろリリースされていますので
また読んでみたいです。
201128.jpg
nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ: