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今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年) [本]

今日の本「古代日本の超技術」(志村史夫/ブルーバックス:23年)

「あっと驚く「古の匠」の智慧」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「古の技術者たちの「驚きの技」を現代科学で読み解く
技術史ミステリー最新刊!」とあります。
古代の超技術に興味を持って、本書を手にしました。

著者は志村史夫先生。ノースカロライナ州立大学終身教授であり、
多くの著作があります。

新装改訂版である本書、7章から構成され、
前書から加筆修正されています。
本書は、オビにもあるように、
様々な古の技術者たちによる驚きの技術を紹介する内容。
各所に、著者の専門である半導体技術と比較されているところが
本書の特徴でもあります。
私として、最も興味深かったのは、5章の古代瓦。
 古代の瓦は自ら、「呼吸」をし、屋内の湿度調節をすることによって、
 高温多湿の日本の気候から古代木造建築物を内から守っていた
というのです。
一方、生産効率、経済性の観点から製作されている現代の瓦には
その機能が失われているとのこと。
技術が後退しているのです。
なんとも残念なことですね。
さて、志村氏による「古代世界の超技術」も本書と同時に
再リリースされています。
こちらも読まねば。
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