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今日の本 「次世代半導体素材GaNの挑戦」 [本]

今日の本 「次世代半導体素材GaNの挑戦」(天野浩/講談社+α新書:20年)

「22世紀の世界を先導する日本の科学技術」とのサブタイトルが
ついた一冊。オビには「ノーベル賞から6年-日本発、21世紀最大の
産業が出現する!!」とも。
次世代半導体素材に関わる本がリリースされていたので
手にしました。

著者は天野浩先生。名古屋大学教授であり、
ノーベル賞を受賞されています。

本書、5章から構成。
青色発光ダイオードの材料としてだけではなく、GaNの
次世代半導体素材としての魅力を紹介する内容。
青色発光ダイオードの材料として、先生はGaNを
世に広めたわけですが、今後、GaNはパワー半導体として
様々な用途に使用されることになりそうです。
ラストの5章には、現時点での応用分野が
数多く記されていました。
本書では、そういった魅力的な部分のみが
説明されているのですが、私として気になっているのは
GaNの歩留まり。
Si半導体は、相当高い歩留まりを有していますが、
化合物系の歩留まりは今はどの程度なのでしょうか?
量産による低コスト化が見込めるレベルにあるのでしょうか。
GaNが切り開く、明るい未来に期待しています。
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