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今日の本 「進化は万能である」(マット・リドレー/ハヤカワ文庫:18年) [本]

今日の本 「進化は万能である」(マット・リドレー/ハヤカワ文庫:18年)

-人類・テクノロジー・宇宙の未来-とのサブタイトルがついた一冊。
2016年の単行本を文庫化。オビには「人間社会のあらゆる変化は
進化によって起きる!」とも。興味深い内容と思い、手にしました。

著者はマット・リドレーさん。オックスフォード大学で博士号(動物学)を
取得しているサイエンス・ライター。多数の著作があります。
訳は、大田直子さん、鍛原多惠子さん、柴田裕之さん、吉田三知世さんの4名。

本書、16章から構成。
各章毎、16のテーマについて、トップダウンは失敗に終わり社会の進化は
ボトムアップで形成されていることを解き明かす内容。
トップダウンではなくボトムアップ。
スカイフックではなくクレーン。
本書にて引用されたダグラス カースウェル氏の言葉が印象的。
エリートが間違うのは「ボトムアップで自発的に組織されるのが最善である
世界を、設計することによっていつまでも支配しようとするからだ」
とのこと。
本書を読み、納得できました。
またテクノロジーの進化の章では、特許懐疑論について述べています。
現在の知的財産法は行き過ぎであり、発明を阻止しているとも。
概ね似た発明は同時期に出てきますので、著者の考えもわかります。

ハヤカワNFのシリーズ。まだまだおもしろそうな本がたくさんありますので、
引き続き、読んでいく予定です。
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