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今日の本 「一橋ビジネスレビュー」 [本]

今日の本 「一橋ビジネスレビュー」(63巻4号/東洋経済新報社:16年)

「負けない知財戦略」というタイトルの特集が気になり手にしました。
知財戦略に関わる、6本の論文を掲載。私の興味は、特に
 Ⅱ 日本型プロパテント戦略とJapanese Electronics Paradox
Ⅴ 「失われた20年」に日本企業が取得した特許の価値の検証
の2本。

まずはⅡ。日本の企業は、今も「キャッチアップ型知財戦略」、
「ロスリカバリー型知財戦略」であり、米国企業が成功している
「マーケットリーディング型知財戦略」でないことが問題とのこと。
オープンクローズ戦略、標準化戦略が使えていない中、トップ主導の
知財戦略再構築が重要なのですね。

一方、Ⅴ。特許権の価値を予測する変数の一つとして、クレームの
長さの逆数という指標を提案。この指標は、私としては初めて
目にしました。そして90年代以降、パイオニア発明を産出する
技術産出力が低下してきた可能性があるとしています。

興味深い内容でした。
今後、他の論文も読み解くとともに、発明者として、いかに
知財戦略に関わるか? を考えていきたいところです。
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