今日の本 「超人類へ！」

今日の本　「超人類へ！」（ラメズ･ナム／インターシフト:06年）

－バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会－とのサブタイトルのついた一冊。
先日読んだ「暴走する脳科学」の中で、少し引用されていたのが本書。
脳関連の本に、興味は尽きず、手にしました。

著者は、ラメズ･ナム氏は科学技術者。
マイクロソフトのInternet Explorer とOutlook の開発者のひとりであり、
現在、マイクロソフトのインターネット検索テクノロジーのプログラム･マネージャーとのこと。

「暴走する脳科学」の中で紹介されていたのは､「エンハンスメント（能力増強）」について。
そこでは、脳にコンピュータ操作機械を接続したブレイン－マシン･インターフェイスの例を、
ピックアップ。
本書を実際に手にするまでは、そのあたりについて重点的に解説したもの？
と思っていたのですが、特にエンハンスメントに絞った解説ではなく、
遺伝子治療なども含め、幅広く取り上げられていました。

でもやはり私の興味は、エンハンスメント（能力増強）！
脳の適応能力が、いったいどこまで広がるのか？ とても興味あり。
重点的にそのあたりを解説したのが、「第９章　接続された脳」。
そこに記された驚くべき事実に、背筋が凍る．．．
この研究を援助しているのは、なんと米軍、DARPA。
思考するだけで戦車や飛行機の操縦ができたり、兵士間における情報共有が
行える可能性に興味を示しているとのこと。
（→手を使うより反応時間が短縮されることを期待している！）
さすがにこれは、ちょっと恐ろしい気がします．．．

さて、日本においては、このような研究、進んでいるのでしょうか？
倫理的観点から、あまり公にされてない？　それともやってない？
知りたいですね。

コメント 6

能力増強ですかぁ。できるとしたらどっち方面を増強してもらおっかなぁとか考えてたら、どっちとかぢゃなくって「全部」とゆー答えになりました（笑）ん〜、でも、とりあえず飛べるよーになってみたいなぁ、って、それは脳の増強ぢゃ無理かぁ（笑）
by FUCKINTOSH66 (2008-12-20 14:52) 

＞FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
「空を飛ぶ」、それもいいですね。
最近、ケーブルで子供が、ドラゴンボールをよく見てるけど、
最初は普通に人間だったはずなのに、いつの間にか
みんな空を飛んでる！？
まぁ、孫悟空はサイヤ人だからいいけど。

さて、能力増強。子供の頃の理想は、バビル２世（笑）。
今欲しいのは、瞬間移動か？　
これも、脳の増強じゃ無理ですね（笑）。

by TBM (2008-12-21 00:42) 

＞xml_xsl様　niceありがとうございます。
by TBM (2008-12-21 00:42) 

＞takemovies 様　niceありがとうございます。
by TBM (2008-12-21 00:43) 

初めてコメントさせていただきます。

私は、文学作品を中心としたサイトを運営していますが、弓道もやっています。TBMさんと同じような嗜好の持ち主かもしれませんね（笑）

先日、当方のblogで紹介した、養老孟司『バカの壁』の中に、脳のシワを増やす実験が既にマウスでは成功していると書かれていました。同様のことは原理的にも人間に応用可能だとのことで、生まれながらに脳細胞が多い「超人類」の誕生は実現可能なレンジにあるようです。超人類は、現在の人間の能力に＋アルファが付いていることが予想されるが、その＋アルファがどのようなものであるかは我々には予想できない、それはチンパンジーが人類の生活を予想できないのと同じである、との記述には大いに刺激を受けました。

御参考までに、トラックバックを付けさせていただきます。

by yasu (2008-12-21 10:50) 

＞yasuさま、訪問、niceとコメント、
　そしてトラックバックありがとうございます。
　養老孟司『バカの壁』、さらっと見ただけで、深く読んでおらず、
　脳に関する記述があったとは知りませんでした。
　しっかり読んでみたいと思います。
　私も、あまりベストセラーとしてならぶ本は、手が出ないほう
　かもしれません。
　yasuさまのブログの他記事も、じっくり読ませていただきます。
by TBM (2008-12-22 00:14)