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今日の本 「科学史の核心」 [本]

今日の本 「科学史の核心」(小山慶太/NHK出版新書:20年)

「高校世界史でわかる」とのサブタイトルのついた一冊。
オビには「歴史は「発見」で変転する。」とも。
私の好きな科学史に関わる本がリリースされていたので
手にしました。

著者は小山慶太氏。早稲田大学名誉教授で、理学博士とのこと。
多数の著作があり、以前、私はブルーバックスからリリースされた
小山氏の著作を読んだことがあります。

本書、5章から構成。科学の発展を当時の歴史を絡めて
解説する内容。
1~3章では、イギリス、フランス、ドイツのそれぞれの
科学史について、続く4章では核物理学、ラストの5章では
現代科学について解説されています。
科学史に関わる本は、何冊か読んだことがありますが
本書のような歴史を絡めた解説を読むのは初めて。
これまで知らなかった興味深い内容が詰まっていました。
例えば、ラヴォアジエ。
徴税請負人という仕事がメインで、化学の研究は朝と夜、
そして週に1日だけ全日行っていたとのこと。
しかし革命が起き、元徴税請負人は逮捕。
そして断頭台へ...何とも言えない大化学者の結末です。

さて、科学史の全体を俯瞰するのではなく、
個別に解説された本も読んでみようと思います。
しかし、大きな書店はどこも休業中ですね。もちろん図書館も。
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