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今日の本 「ハーバードの個性学入門」 [本]

今日の本 「ハーバードの個性学入門」(トッド・ローズ/ハヤカワ文庫NF:19年)

-平均思考は捨てなさいへ-とのサブタイトルがついた一冊。
オビには「世界最高峰の大学で解き明かされた「個」の力とは?」とも。
2017年の単行本を文庫化。平均のデメリットについて
興味を持って手にしました。

著者はトッド・ローズさん。ハーバード教育大学院で
心/脳/教育プログラムを指揮する個性学研究所長とのこと。
訳は小坂恵理さん。

本書、3部9章から構成。何事も「平均」と比べて判断することの
多い世の中ですが、である著者は「平均は間違える」と断言し、
「個の科学」について提唱する内容。
個性学を支える3つの原理は以下。
バラツキの原理、コンテクストの原理、迂回路の原理。
そして、著者が提言する、仕事でも教育現場でも役立つ個の生かし方の
3原理は以下。
・ディプロマではなく、資格証明書を授与する
・成績ではなくコンピテンシーを評価する
・教育の進路を学生に決めさせる
確かにこのようなシステムに移行できれば
「個」が活かせるように思います。
どうやって移行するかが悩みどころでしょうか。

興味深い内容の著作が多いハヤカワ文庫NF。
引き続き読んでいこうと思います。
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