今日の本 「世界一「考えさせられる」入試問題」

今日の本 「世界一「考えさせられる」入試問題」（ジョン・ファーンドン／河出文庫:17年）

－あなたは自分を利口だと思いますか？とのサブタイトルがついた一冊。
オビには、『英エリート校の入試では こんな超絶な思考実験が
行われている』との文字が！
どこかの書評で気になり、手にしました。

著者はジョン・ファーンドンさん。ケンブリッジ大学卒の著述家とのこと。
訳は小田島恒志さんと小田島則子さんです。

本書、オックスフォード＆ケンブリッジ大学のかなりユニークな
入試問題を集め、ユーモアあふれる解答例をまとめた内容。
問題は全６０問。
問題は、例えば以下となります。
・あなたは自分を利口だと思いますか？
・過去に戻れるとしたらいつにしますか、またそれはなぜですか？
・もし全能の神がいるとしたら、彼は自身が持ち上げられない石を
　造ることができるでしょうか？
・自分の腎臓を売ってもいいでしょうか？
・運命とは何ですか？
・なぜ世界政府はないのでしょうか？
即答が難しい問題ばかりです。
ただ、末尾の解説によると、最近は専攻科目にかかわるものが多いとのこと。
理由は、公立校の受験生を考慮したためだとか。
少々残念な感じもしますが、公平性を保つためには、
妥当なところなのでしょうね。

コメント 2

これは実におもしろい問題ですね。そして多くの日本人にとって、最も苦手なタイプの問題だと思います。フランスの学校で取り入れられている哲学の設問との共通点も感じます。とても興味があります。わたしもこの本、チェックしてみます。　RUKO
by 末尾ルコ（アルベール） (2017-12-23 02:01) 

＞RUKO さま、niceとコメントありがとうございます。
単なる暗記では対処できない問題ばかり。
内容も、法学～哲学～社会学～物理学など
とても多岐にわたっていました。
確かに日本人に、苦手なタイプと思います。
このあたり、日本の教育の課題とも思えますね。
by TBM (2017-12-23 22:47)