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今日の本 「光と電磁気」(小山慶太/講談社:16年) [本]

今日の本 「光と電磁気」(小山慶太/講談社:16年)

-ファラデーとマクスウェルが考えたこと-
さらには、-電場とは何か? 磁場とは何か?- とのサブタイトルが
ついた一冊。また、ブルーバックスを手にしました。

著者は小山慶太氏、早稲田大学社会科学総合学術院教授とのこと。
昨年、小山氏の「マンガおはなし物理学史」、「光と重力」を読んでいます。

本書、6章から構成。前書がニュートンとアインシュタインという
二人の天才に焦点を合わせ、主にタイトルにある「光と重力」
について解説する内容でしたが、本書は、ファラデーとマクスウェルという
実験家と理論家が確立した電磁気学についての解説。
本書の軸は、もちろん、ファラデーとマクスウェルなわけですが、
彼らとほぼ同時代の科学者も多数登場。
最も興味深い人物は、キャヴェンディッシュ氏。
名門貴族で大富豪。そして、きわめて内気。
しかし、きわめて豊かな才能の持ち主であったとのこと。
発見の公表に前向きでなかったため、未公開であったが、
クーロンの法則やオームの法則も、すでにキャヴェンディッシュ氏が
発見していたというのです。
現代においては、ちょっと考えられないことですね。
特許出願~学会発表という流れは、必須とも言えますので。

わかりやすく科学史を俯瞰する、小山氏の著作。
ブルーバックス以外でもいろいろあるようですので、読んでみたいところ。
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