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今日の本 「天文学者たちの江戸時代」 [本]

今日の本 「天文学者たちの江戸時代」(嘉数次人/ちくま新書:16年)

-暦・宇宙観の大転換-とのとのサブタイトルのついた一冊。
新刊書の紹介で気になり、手にしました。

著者は、嘉数次人氏。大阪市立科学館学芸員で、学芸担当課長とのこと。
共著にて、何作かの著作があります。

本書、5章から構成。
タイトルにもあるように、江戸時代における天文学者たちの活動を
俯瞰する内容。
章毎に登場するのは、渋川春海、徳川吉宗・麻田剛立、高橋至時・伊能忠敬、
間重富・高橋景保といった方々。
これまで、江戸時代における天文学の発展については、全く知らなかったのですが
本書にて、その活動の概要を知ることができました。
今でこそ、各国の文献は、インターネットにて、概ね英語にて
ほぼリアルタイムに入手できるのですが、当時はとてつもなく困難。
見たこともない外国語にて書かれた文献を入手し、解読し、理解し、
それを日本の暦へと応用。
大変だったと思います。
徐々に発展した江戸の天文学。
しかし江戸時代の終焉とともに、資料が失われてしまったというのは
とても残念ですね。

これを機会に、江戸の天文学についての著作をさらに読んでみたいです。
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