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今日の本 「ねじれの国、日本」 [本]

今日の本 「ねじれの国、日本」(堀井憲一郎/新潮新書438:11年)

今年、落語を離れた著作が3冊連続でリリース。その最後の一冊がこれ。
書き下ろしの新書となります。日本論!

著者は堀井憲一郎氏。コラムニスト。とにかくめちゃくちゃ調べる方です、堀井さん。
最初に読んだ「若者殺しの時代」から遡り、いろいろ読みましたが、
最近は、調査に関するリリースは途絶え、落語関連が多いです。

日本論となる本書、6章から構成。
章毎にテーマを定めて、日本のねじれっぷりについて語ります。
その『ねじれ』ですが、まずは第1章、『建国記念日のふしぎ』に始まり、
『天皇のふしぎ』→『近代の超克』→『中国とは東アジア王選手権の会場』
→『神道は日本のオリジナルなのか』
と続いていきます。
日頃、あえて目をつぶっている? ようなテーマが登場。
実に興味深いです。
個々のテーマを語るのは、なかなか厳しいゆえ、ラストの総括から引用。
見出しは『日本は言葉では説明できない』
 芯の部分にある思念とは何か。
 同調することである。
 共同体の構成員のみんなで同じ思いを抱くこと。それだけである。
なるほど。確かにね。さらにその少し後には、
 この国を成り立たせているのは、「みんなで同調する」という一点につきる。
 でも、いつも同調しているわけではない。そんなことしてると疲れます。
 外から何かの刺激を受けると、同調する。
と続きます。さらによくわかります。歴史を振り返ると、確かにそうですね。
ややこしい、こういった「ねじれ」も堀井さんの語り口だと、スッと入ってきます。
あえて、目をつぶっておきたい部分だったりしますが...

さて、堀井さん。今年はリリースラッシュ。
来年のリリースは? 再び「落語」関連でしょうか?
いずれにせよ、手にする予定。
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