今日の本 「ビートルズのビジネス戦略」

今日の本　「ビートルズのビジネス戦略」（武田知弘／祥伝社新書244:11年）

ビートルズ、今なお、絶大な人気。リマスターされても、売れまくり。
しかしながら私、楽曲は知っていても、ビートルズのアルバム、買ったことないのです。
そんな私ですが、音楽の可能性を大きく切り開いたビートルズは、とても興味深い
存在です。それ故、本書を手にしました。

著者は、武田知弘氏。大蔵省退官後、出版社勤務を経て、ライターになったとのこと。
他にも著作が多いのですが、特に音楽関連というわけではないようです。

で、本書、５章から構成。前半の３章にて、タイトルにあるように、ビートルズを
ビジネス戦略という視点から解説。その後の２章では、成功後の苦悩～解散を
音楽以外の面から検討する内容となっています。

本書を読むと、ビートルズが切り開いたロックビジネスは、戦略的であったことが
よくわかります。しかしながら、法整備～法知識が不十分なことから、かなり悩みも多く、
苦しんだことも明確に。
特に４章後半で語られる、著作権の問題は、とてつもなく痛いところ。
そして、ビートルズ時代の楽曲の著作権は、今もまだ、ジョンの遺族やポールに
戻っていないというのである。
先駆者である、彼らがいたからこそ、その後のミュージシャンは、できあがった道を、
進むことができ、音楽に集中できたのですね。
音楽に限らず、やはり、先駆者は苦労し、損をすることが多いのか？？
（格闘技の世界もそうかも？？）

そんな偉大なビートルズ、アルバム単位で聴いてみたくなりましたね、とても。