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今日の本 「私の空想美術館」 [本]

今日の本 「私の空想美術館」(粟津則雄/生活の友社:10年)

先日「裏側からみた美術史」を読んでから、まだ1ヶ月も経っていないのですが、
もう1冊、美術関連の著作を手にしました。

著者は粟津則雄氏。学習院・明治・東京大学講師、法政大学教授を経て、
現在は、法政大学名誉教授、いわき市立草野心平記念文学館館長とのこと。
たくさんの著作があります。

本書、月刊「美術の窓」における連載をまとめたもの。
連載は2004年にスタートし、現在も継続中。
「美術の窓」を手にしたことはないので、全て初めて読みました。
本書には、20回分を収録。
タイトルが「私の空想美術館」であることから、回ではなく「第~室」と表記。
しかしながら、取り上げられた作品は絵画に限らず、彫刻~建築物まで
多岐にわたっております。

その中で、とても印象に残ったのは、
・第11室 サン・マルタン・ド・フノヤール聖堂『受胎告知』と『キリスト降誕』
・第15室 ルドン『キリスト』
第11室は、これまで目にすることの多かった宗教画とは、明らかに異なる印象。
とても惹きつけられましたね。
ルドンは「キュクロプス」を知っていましたが、作品のバックグラウンドまでは
これまで知ることなく、本書にて簡潔にまとめられたルドンの生涯は、
作品と密接に結びついていることがわかりました。

もちろんこれら以外にも、ジオット『ユダの接吻』、ボス『<快楽の園>の祭壇画』、
ミケランジェロ『ピエタ』、ブリューゲル『バベルの塔』といった素敵な作品が
登場します。
この連載は、継続中ですので、第2弾はリリースされるのでしょうか?
期待しております。
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