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今日の本 「インフレーション宇宙論」 [本]

今日の本 「インフレーション宇宙論」(佐藤勝彦/ブルーバックス:10年)

-ビッグバンの前に何が起こったのか-とのサブタイトルのついた一冊。
先日、「宇宙は何でできているのか」を読んだばかりですが、宇宙関連をもう1冊。
両書は、ほぼ同時期にリリースされていますが、かなり人気なよう。
9月20日発行の本書、1ヶ月も経たないうちに第2刷発行となっていますし、
「宇宙は何でできているのか」は新書のベストセラー1位です。

著者は、佐藤勝彦氏。東京大学大学院理学系教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長
などを経て、現在、東京大学名誉教授、自然科学研究機構長とのこと。
たくさんの著作があります。

本書、6章から構成。前半の3章は著者の提唱する「インフレーション理論」を
中心とした解説を展開。その後の3章は、科学を超えた宇宙の未来などについて、
実に興味深い予測や予言が登場。
私としては、後半の、想像できる範囲を遥かに超えたユニークな予測の数々がナイスでした。

特にラストの「人間原理」。
『われわれの住む宇宙は、人類を含めた生命をつくるために絶妙にデザインされている』
ように見えるのだという。
もうこれは不思議で、不思議でしょうがない(苦笑)。
また、インフレーション理論の予言によると、宇宙が子宇宙、孫宇宙...と
無数に生まれ、物理法則も無数に存在するはずであり、たまたま私たちの宇宙が
ちょうどよい物理法則であったという考え方もあるという。

このあたり、証明することは困難であり、解明される日が果たしてくるのか?
と思ってしまいますが、さらに研究が進むのを楽しみにしております。
(ちょうど今日、2つのブラックホールが約500年後に衝突するというニュースが。
 これも興味深いです)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E1E2E2E4E48DE1E2E3E3E0E2E3E29180EAE2E2E2
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FUCKINTOSH66

「インフレーション宇宙論」て、タイトルがもうなんかスゴイですね!

>子宇宙、孫宇宙
宇宙がとてつもなく果てしなさそうなのだけは想像できます...

500年後、地球も人類も存在してるとイイですよね〜。
by FUCKINTOSH66 (2010-12-06 14:26) 

TBM

>FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
お久しぶりです!
いろいろなところで「宇宙」が盛り上がっているようで
楽しいですね。
しかし、金星探査機「あかつき」は失敗だったようで残念...
6年後の再チャレンジとのことですが、記憶に残っているか?

で、500年後。近いようで遠いですね。
500年前は室町時代ですか。
500年後、どうなっているのやら??
by TBM (2010-12-08 19:44) 

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