今日の本 「現代語訳 武士道」 [本]
今日の本 「現代語訳 武士道」(山本博文[訳・解説]/ちくま新書861:10年)
新渡戸稲造氏の著作である「武士道」を新たに訳した一冊。
「武士道」、なぜか背筋がのびる感触の言葉。その真髄に迫れるか?
興味を持って手にしました。
著者は、新渡戸稲造氏。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆とのこと。
訳者は、山本博文氏。現在、東京大学大学院情報学環教授であり、専門は
江戸時代の政治外交史研究および武士研究とのこと。
さて、本書、17章から構成。まずは武士道の体系を、義、勇、仁、孔、信、名誉、忠義
の7つから解説。
巻末の解説に、
「日本人にとって本書の価値は、武士道をヨーロッパ人に理解させたことでは
なく、初めて日本人が日本人と武士道の全体像を描こうとしたことにある」
とあるように、確かに、日本人として納得できる、共感できる部分が
多かったです。
しかし、究極ともいえそうな「名誉~忠義」の箇所は、ついていけない気が...
すべての徳目の最上位に忠がきて、忠は武士自身の名誉のために
行われるものであり、幼い主君の身代わりに自分の子を差し出した話を引用。
さすがにこの部分は、私には無理でした。
そうはいっても、日本人の心を再認識できた本書、ナイスでしたね。
印象的だった、本居宣長の和歌を最後に引用。
「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂ふ山桜花」
新渡戸稲造氏の著作である「武士道」を新たに訳した一冊。
「武士道」、なぜか背筋がのびる感触の言葉。その真髄に迫れるか?
興味を持って手にしました。
著者は、新渡戸稲造氏。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆とのこと。
訳者は、山本博文氏。現在、東京大学大学院情報学環教授であり、専門は
江戸時代の政治外交史研究および武士研究とのこと。
さて、本書、17章から構成。まずは武士道の体系を、義、勇、仁、孔、信、名誉、忠義
の7つから解説。
巻末の解説に、
「日本人にとって本書の価値は、武士道をヨーロッパ人に理解させたことでは
なく、初めて日本人が日本人と武士道の全体像を描こうとしたことにある」
とあるように、確かに、日本人として納得できる、共感できる部分が
多かったです。
しかし、究極ともいえそうな「名誉~忠義」の箇所は、ついていけない気が...
すべての徳目の最上位に忠がきて、忠は武士自身の名誉のために
行われるものであり、幼い主君の身代わりに自分の子を差し出した話を引用。
さすがにこの部分は、私には無理でした。
そうはいっても、日本人の心を再認識できた本書、ナイスでしたね。
印象的だった、本居宣長の和歌を最後に引用。
「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂ふ山桜花」
>しかし、究極ともいえそうな「名誉~忠義」の箇所は、ついていけない気が...
ですよね... こう言ったら乱暴ですが、命が生まれやすくて死にやすい時代の背景があってできたことかも?と想像します。
by FUCKINTOSH66 (2010-10-25 07:02)
>FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
確かに!
時代背景がかなり違いますよね。
とはいえ、日本人はどこまでいっても日本人だな
とも再認識しました。
by TBM (2010-10-27 00:26)