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今日の本 「「型」と日本人」 [本]

今日の本 「「型」と日本人」(武光誠/PHP新書559:08年)

-品性ある国の作法と美意識-とのサブタイトルのついた一冊。
近年、ずいぶん崩れてきているとは思いますが、非常に「型」の多い
日本の文化。そのあたり、興味を持って購入。

著者は、武光誠氏。文学博士であり、現在、明治学院大学教授とのこと。
検索すると、歴史に関連した著作が非常にたくさんありました。
しかし、私が武光氏の作品を手にするのは初めて。

さて本書。最初の2章で、総論的に日本人の品性、型についてまとめ、
その後、3章以降で、古代から江戸までの「型」の変遷を取り上げるとともに、
ラストで伝統の変質について言及しています。

本書を読んで、改めて日本人ゆえの感性 と感じたのは、
「わび」「さび」「幽玄」「粋」でしょうか。
このあたりの感覚、非常に言葉にするのは難しいのですが、
心の奥底に、深く刻まれた感性ゆえ、言葉なくとも共感できるのでは?
しかし現代には、「粋」という言葉の似合う人がなかなかいないような...
~行き過ぎを排して控え目にふるまう心くばり~身につけたいものです。

最後に、残念だったことをひとつ。
本書、「はじめに」があるのに「おわりに」がないのだ。
どうも違和感がありますね。
このあたり、論じる場合の「型」では??
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