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今日の本 「江戸の宇宙論」(池内了/集英社新書:22年) [本]

今日の本 「江戸の宇宙論」(池内了/集英社新書:22年)

久しぶりに池内了さんの著作を手にしました。
オビには「19世紀初頭、日本の天文学は驚くべき水準だった」
とあります。

著者は池内了氏。名古屋大学名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授で、
非常に多くの物理/科学系の著作があります。

本書、4章から構成。
1章にて、江戸時代における蘭学の移入と発展について俯瞰し、
2、3章で本書のメインである志筑忠雄、山片蟠桃について
深く解説するという内容。
江戸時代の後期、鎖国で海外からの情報が非常に限られた中、
翻訳から、宇宙論を発展させた方がおられたことを
本書により初めて知りました。
当時は、まず日本語の訳語(物理学用語)を作るところから
始めるという、何とも大変な作業からスタート。
現代はネットで情報が瞬時に行き来する時代であり、
大変な苦労があったことと思います。
池内さんは、司馬江漢についての著作もリリースされていますので
そちらも読んでみたいと思います。
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