今日の本「特許の実証経済分析」 [本]
今日の本「特許の実証経済分析」(山田節夫/東洋経済新報社:09年)
リリースから少し経っておりますが、他書で引用されていたため、
気になったので手にしました。
著者は、山田節夫先生。専修大学経済学部教授。
他にも著作がありますが、私がこの著者の本を手にするのは初めて。
本書、7章から構成。経済学の立場から、特許制度体系の有用性を
検証する内容。
様々な観点から、統計処理を行い、特許の価値を判断されています。
メーカにおいては、権利化できた特許を維持するか否か、
年金支払い時期に判断が求められますが、
特許の価値を判断する指標がないため、結局、自社実施や
他社牽制といった、あまり特許の価値と関係のない判断となりがち。
本書では、3章にて、サイテーション(被引用)に注目されており、
推計の結果、日本の審査官引用情報はさまざまな特許属性データの中で、
最も安定的に特許価値を説明する属性であることが明らかとなった
との結論。これは興味深いです。
こういった目に見える数値で維持か放棄かの判断できれば、
むだな維持費用が抑制されることになりますね。
また本書のような法的側面ではない、知財関連の書籍も読んでみようと
思います。
リリースから少し経っておりますが、他書で引用されていたため、
気になったので手にしました。
著者は、山田節夫先生。専修大学経済学部教授。
他にも著作がありますが、私がこの著者の本を手にするのは初めて。
本書、7章から構成。経済学の立場から、特許制度体系の有用性を
検証する内容。
様々な観点から、統計処理を行い、特許の価値を判断されています。
メーカにおいては、権利化できた特許を維持するか否か、
年金支払い時期に判断が求められますが、
特許の価値を判断する指標がないため、結局、自社実施や
他社牽制といった、あまり特許の価値と関係のない判断となりがち。
本書では、3章にて、サイテーション(被引用)に注目されており、
推計の結果、日本の審査官引用情報はさまざまな特許属性データの中で、
最も安定的に特許価値を説明する属性であることが明らかとなった
との結論。これは興味深いです。
こういった目に見える数値で維持か放棄かの判断できれば、
むだな維持費用が抑制されることになりますね。
また本書のような法的側面ではない、知財関連の書籍も読んでみようと
思います。