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今日の本 「科学の現場」 [本]

今日の本 「科学の現場」(坂井克之/河出ブックス:15年)

-研究者はそこで何をしているのか-とのサブタイトルがついた一冊。
図書館の新着コーナーにあり、気になったので手にしました。

著者は、坂井克之氏。医学博士で、総合内科専門医。
東京大学大学院医学系研究科准教授を退職されたとのこと。
他にも著作があります。

本書、6章から構成。日本人の科学者から、ノーベル賞が出る一方、
研究の不正がクローズアップされる今日この頃。
科学とは?、科学者とは? について、現代の視点で語る内容。
真理を追求し、そして産業の発達にも貢献する科学者。
とても崇高な職務と思えるのですが、
仕事として、食べていかねばならないわけで、現実には、
研究のみをしていればいいのではなく、研究費を取得するために
なかなか苦労が多いようです。
注目され、産業への貢献が見えやすい分野であれば、比較的、
費用申請もわかりやすくてよいのですが、そうでない、長期にわたる基礎研究など
なかなか困難な感じですね。
でも、基礎研究があってこそ、長期的に国が発展するベースとなるので
基礎研究もおろそかにできないのです。
だからといって、成果の見えにくい基礎研究に税金が投入されるのは
国民としては、なかなか容易に理解できるものではありません...

景気がよいときはいいのですが、難しい問題ですね。
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