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今日の本 「ジャズ・ヒップホップ・マイルス」 [本]

今日の本 「ジャズ・ヒップホップ・マイルス」(中山康樹/NTT出版:11年)

またまた登場。中山康樹氏によるマイルス本。
この方、マイルスに限らず、一年にいったい何冊の本をリリースするのでしょう?
タイトルは「ジャズ・ヒップホップ・マイルス」。
もしかして昨年の「マイルス・デイヴィス奇跡のラスト・イヤーズ」と被る内容?
かと思いましたが、そんなことはありませんでした。

著者は中山康樹氏。元「スイングジャーナル」編集長。
「マイルスにいちばん近い日本人」といわれているとのこと。

で、本作ですが、15章から構成。
もちろん、ラストには、マイルスの最終作「doo-bop」につながります。
しかし、マイルスの晩年に限った話ではなく、なんと「ビバップ」の時代から、
「doo-bop」まで、ラップ~HIP HOP の誕生・変遷をたどる内容。
JAZZの歴史の旅、といってもよい感じです。

興味深い部分、たくさんありました。
例えば、オーネット・コールマンに関わるところ。
本書では、オーネットが10歳の息子をドラマーとして起用した作品を
「壊れたリズムが描き出すサウンドの波形」は、より過激な部類に入る
ヒップホップやラップの底流で脈打つリズムの原始として響く
と捉えています。
また、こんな記述も↓
イメージとしては、マイルスとオーネットは70年を機に背中合わせに立ち、
互いに眼前に広がる「似たような風景」を見ていたようなところがある。
その「似たような風景」とは「ストリート」を指し...
その思考とサウンドの先端はファンクミュージックと触れ合い、やがて
ヒップホップという大河と交わる。

ラスト、あとがきによると、ジャズとヒップホップの関係、本書を第1章と
位置付け、今後もリリースが続くとのこと。
今後も楽しみです。リリースが多すぎて、ついていけるか不安ですが...
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