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今日の本 「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」 [本]

今日の本 「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」(森達也/ちくま文庫:2020年)

サブタイトルは「生粋の文系が模索するサイエンスの最先端」。
久しぶりに森さんの著作を手にしました。

著者は森達也氏。映画監督であり、作家。
映画『A』、『A2』で有名かと思います。

本書、11章から構成。
森さんと、10名の第一線の科学者との対談、
そしてラストに森さん自身によるまとめを収録した内容。
2012年4月に「PR誌ちくま」スタートした連載をまとめて
2015年にリリースされた単行本を文庫化したもの。
10名の科学者は、福岡伸一さん(生物学者)、諏訪元さん(人類学者)、
長谷川寿一さん(進化生態学者)、団まりなさん(生物学者)、
田沼靖一さん(生物学者)、長沼毅さん(生物学者)、
村山斉さん(物理学者)、藤井直敬さん(脳科学者)、
池谷裕二さん(脳科学者)、竹内薫さん(サイエンス作家)です。
一貫した対談の命題は「私たちはなぜ生きて、なぜ死ぬのか」であり、
対談の相手は、生物学に関わる方が多い印象。
サブタイトルに「生粋の文系」とありますが、森さんは対談前に
相当その分野を勉強されてから対談に臨んでおられます。
生物学者らの著作を手にしたことがないこともあり、
生物学者らとの対談が特に興味深かったです。
簡単に解にたどり着ける命題ではありません。
引き続き、森さん、そして科学者らの著作なども
読んでみたいと思います。
201223.jpg
nice!(17)  コメント(4) 
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コメント 4

lequiche

これは素晴らしいインタビュー集でしたね。
単行本が出たときに読みました。
何人もの人からそれぞれに話を聞きながら、
それが最後にひとつになっているように読めます。
by lequiche (2021-01-24 01:32) 

TBM

>lequiche さま、niceとコメントありがとうございます。
単行本で読まれたのですね。
単行本リリース時には気付かず、
文庫化でようやく手にしました。
これまでになかった内容であり、
ほんと素晴らしいものでした。
by TBM (2021-01-24 20:20) 

lequiche

そのときに書いた記事です。
お時間のあるときにでも見ていただければ幸いです。
https://lequiche.blog.ss-blog.jp/2015-11-18
by lequiche (2021-01-24 21:04) 

TBM

>lequiche さま、コメントありがとうございます。
ドーキンスの「生物は遺伝子によって利用される乗り物に過ぎない」
は、とても衝撃的でした。
ドーキンスの著作はいろいろあるようですので
読んでみたいと思っています。
あまり専門的でないものがあればですが...
by TBM (2021-01-25 22:14) 

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