今日の本 「量子論で宇宙がわかる」

今日の本　「量子論で宇宙がわかる」（マーカス･チャウン／集英社新書0622:11年）

最近、ほんと、宇宙関連の新書がよく出ています。
本書も、特に後半が宇宙関連ということで、興味を持って手にしました。

著者は、マーカス･チャウン氏。カリフォルニア工科大学で電波天文学の修士号を取得し、
現在は「ニュー・サイエンティスト」誌の宇宙論顧問とのこと。
なお、訳は、林一氏。

まずは「はじめに」において、ユニークな問いかけ。
例えば以下。
・全人類は角砂糖一個の体積に納まるだろう
・速く移動すればするほどあなたはほっそりする
・坂道を駆けあがる液体が存在する
ちょっと常識的な感覚からいえば、かなり？
しかし、これら、量子論、相対論からみれば、すべて事実。
やはり、ユニークです、量子論に、相対論。
で、本書ですが、前半を「小さなものの世界」、後半を「大きなものの世界」として、
数式を使わず、親しみやすい語り口にて解説。
こういった語り口のセンス、外国人のほうが、一枚上手？という感じも。
ナイスな１冊でした。

さて、訳者あとがきによると、本書のタイトルは直訳すると
「量子論はあなたを傷つけたりしない」
とのこと。林氏は、題名通り、怖れることなく楽しんでいただきたい と
締めています。
さて、マーカス･チャウン氏。他にも著作あり。ぜひ読んでみたいと思います。