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今日の本 「「会社のアカスリ」で利益10倍!」 [本]

今日の本 「「会社のアカスリ」で利益10倍!」(酒巻久/朝日新書153:09年)

-本当は儲かる環境経営-とのサブタイトルのついた一冊。
「会社のアカスリ」って何? と思ったら、環境に配慮した経営とのこと。
最近、何かと話題になることがさらに多くなった『環境対策』。興味を持って購入。

著者は、酒巻久氏。67年キャノン株式会社に入社。そして99年、キャノン電子社長に就任。
キヤノン電子を5年で利益率10%超の高収益企業に成長させ、既に著作多し。

さて本書。環境経営のノウハウを、①オフィス、②工場、③設計・調達、
④物流、⑤社員 の5章に分けて解説。

技術系の私にとって、もっとも興味があったのは、上記のうち、やはり③設計である。
著者は、3Rのうち、川上となるリデュースが重要と説く。
そして、リサイクルは、再生時に不純物の選別や精錬などに多大なエネルギーと
水が必要となり、かえって環境に負荷をかける恐れがあるとも。
さすがです。利益率を改善させたトップ、よくわかっておられる。

しかし、設計側から見ると、なかなか難しいのがリデュース!
①耐環境性、②他社から技術を守る といった観点から、
ケースや封止といった、余分な鎧を着せたくなるのだ。
そしてさらに、リサイクルできない、分解不能な形の製品に
仕上げたくもなるのである。
『環境配慮設計』、突き詰めるとかなり難しいのですね、全く(苦笑)。
このあたり、メーカのトップである著者の意見を聞いてみたいです。
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コメント 4

FUCKINTOSH66

たしかにっ、リサイクルできなかったり有料でも回収してもらえないパーツだったりすると、どこになんの分類で捨てたらいいやら?だし、捨てるときにかなりの罪悪感...なんですよねぇ
by FUCKINTOSH66 (2009-02-28 11:03) 

TBM

>FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
分解できることの大切さ、特に最近言われてます。
長い間、重厚長大でやってきた、日本の設計思想とは
相反するようで、なかなか難しかったりします(苦笑)。
まぁ、これからは、どんどん変えていかないと
いけないんですがね。ほんと難しいです...
by TBM (2009-03-01 23:32) 

金日成

会社のアカスリも度を過ぎれば「血」しかでない。
by 金日成 (2009-05-19 21:21) 

TBM

>金日成さま、コメントありがとうございます。
環境経営の観点からのアカスリならいいのですが、
乾いた雑巾をさらに絞り上げるような経費節減は、
何とかしていただきたいです。
by TBM (2009-05-22 00:40) 

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