今日の本 「裁判長！これで執行猶予は甘くないすか」

今日の本　「裁判長！これで執行猶予は甘くないすか」（北尾トロ／文芸春秋:07年）

昨年末に読んだ「裁判長！ここは懲役4年でどうすか」から13冊めとなる北尾氏の本を読んだ。
ほぼ毎月読んでます（今月は２冊目！）し、トロさん、著作、多いです。まだ未読多数あり。

さて、本書、私がトロさんの本を読むきっかけとなった裁判傍聴記の第２弾。
今年の４月に出たのですが、ようやく読みました。
前作と同様に、「裏モノJAPAN」に連載されたもの（2003年11月～2005年8月）を
まとめています。

相変わらず、『人 対 人』のリアルな世界が、存分に描かれています。
被告人が、自己中心的、「自分の中では．．．」という発言になるのも
わからないではないが、裁く側も決してできた人ばかりではないのですね。
一度、私自身、傍聴に行かねば、と思ってしまいます。
裁判員制度開始が近づいていることもあり、他人まかせでは済まないですし。

そして本書には、さらに２名の方との『傍聴対談』なるものも収録。
芸人の阿曽山大噴火さんと、傍聴マニアのダンディ氏。
両名とも傍聴歴が長く、興味深いディープな対談となってます（笑）。
（それにしても、ダンディ氏が、現在、消息不明というのは気になります）

さて、今年も精力的に活動されたトロさん。
杉並北尾堂から久々に出版があるようです。
それだけでなく、『修学旅行リターンズ』の単行本化も予定されているようですね。
こちらも楽しみです。