今日のCD 「欲望のオブジェ / 恒松正敏グループ」

今日のCD　「欲望のオブジェ / 恒松正敏グループ」（07年CD）

FRICTION～ソロ～E.D.P.S～ソロ として長期にわたり活動を続けている恒松正敏。
前作から、８年のインターバルにてようやく届いた新作がこれ。
今回は『恒松正敏グループ』名義でのリリース。
メンバーは、近年のLIVEで活動を共にしている飼沼丞二、藤掛正隆の２名。
録音には、他に多数の方々がゲスト参加しています。

全11曲、49分あまり。
前作はミニアルバム的でしたが、本作はフルアルバム。
まさに力の入った貫禄の１枚。

前半はエッジの効いたROCKナンバーが並び、
後半はやや速度をゆるめた、ちょっぴりサイケな香りも漂うナンバーが続く。
最近のLIVEで演奏されている曲が多いのですが、
ゲストを交えた録音では、まだ違った表情が窺えます。
ラスト２曲、「天使」～「夜の旅へ」が特に心に響きましたね。
決して多くを語らない、ハードボイルドな佇まいの歌詞も好きです。

また、本作には「レザー･ジャケットの美学」と題された、
手塚眞氏による、熱い言葉に彩られたライナーも封入。
『この音に溺れて涙を流すことができれば、それは生きる幸せである』
と締めくくられています。あぁ、隙無き名盤！