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今日の本「妖怪学とは何か」(井上円了/講談社学術文庫:23年) [本]

今日の本「妖怪学とは何か」(井上円了/講談社学術文庫:23年)

サブタイトルは「井上円了精選」。
そしてオビには「妖怪博士が妖怪を退治する!」
とあります。タイトルに惹かれて手にしました。

著者は井上円了氏。明治の哲学者、宗教家で
東京大学卒業後、哲学館(現東洋大学)を開館。
多くの著作があります。
編・解説は、菊地章太氏。

本書は、新たに編集された文庫で、
井上円了氏の著作から、妖怪学に関わるものを精選して
収録したものです。
「迷信は一片の迷心より起る」との記載がありますが、
著者は人々が安心して暮らせるように、
迷信退治として、妖怪を解き明かすことを
学問とされていました。
全国の妖怪事象を明確に分類して、
ばっさりと切り捨てております。
明治時代は、江戸時代とは大きく異なり、
情報の流通がさかんになっているため、
迷信の打破はわりと容易であったのかもしれません。
哲学者としての著作もあるようですので、
そちらも読んでみたいですね。
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