今日の本　「電子立国は、なぜ凋落したか」：TBMの趣味三昧：SSブログ

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今日の本　「電子立国は、なぜ凋落したか」　[本] [編集]

今日の本　「電子立国は、なぜ凋落したか」（西村吉雄／日経ＢＰ社:14年）

少し前にリリースされた本で、どこかの書評で気になったため手にしました。

著者は西村吉雄氏。「日経エレクトロニクス」編集長、東京大学教授を経て、
現在は技術ジャーナリスト。

「日経テクノロジーオンライン」の連載「電子立国は、なぜ凋落したか」を
加筆して書籍化した一冊。
著者は、様々な視点で電子立国が凋落した原因を解き明かしていくわけですが、
私が特になるほどなと思ったのは以下。
・日本の技術者は減価償却のコスト意識が低いのではないか
という指摘。これは、５章に記載。

また、「技術革新はイノベーションではない」という記載も。
「技術革新」を訳語にあてられているが、イノベーションは、
利潤をもたらす行為であり、技術革新も研究成果もイノベーションではなく、
新たな分業はイノベーションであるとのこと。
これも気になった点ですね。

確かに、ずいぶん日本の地位は低下していますが、基礎技術においては
まだ優位な面もあるのでは？
他国のいい面を吸収する柔軟さがほしいです。