今日の本 「太陽に何が起きているか」

今日の本　「太陽に何が起きているか」（常田佐久／文春新書888:13年）

このところ、ダークマター、ダークエネルギーといった宇宙の謎についての本が
多数登場しておりますが、身近な恒星である、「太陽」についてもリリースされています。
私としては、この数年で、「太陽と地球のふしぎな関係」、「眠りにつく太陽」などを
読みましたが、別の著者による新作を手にしました。

著者は、常田佐久氏。1996年より国立天文台教授であり、ひので科学プロジェクト長、
先端技術センター長、ＪＡＸＡひのでプロジェクト・コマネジャーとのこと。

本書、５章から構成。前半から中盤の３章では、最新の観測結果を中心に解説。
その後は、衛星開発の経緯、太陽と地球の関係についてまとめています。
著者は、衛星開発～観測の現場におられる方であり、最新の観測結果に
触れられることが本書の特徴でしょうか。
本書でも紹介されている観測衛星「ひので」のHPは↓
http://hinode.nao.ac.jp/
たくさんの最新情報がアップされており、とても興味深いです。

また、SOLAR-A の開発において、当時の日本TI副社長、坂本幸雄氏との接触についての
記述にもびっくり。

で、太陽の活動ですが、地球の環境ととても密接に関係しているだけに、気になるところ。
「ひので」のHPに、今後もアクセスですね。