今日の本 「理系のための「即効！」卒業論文術」

今日の本　「理系のための「即効！」卒業論文術」（中田亨／ブルーバックス:10年）

－この通りに書けば卒論ができあがる－とのサブタイトルのついた一冊。
『卒論を書く』ということからは、既に遠く離れているのですが（苦笑）、
論文を書く、発表する ことは、まだありそう？ なので読んでみました。

著者は中田亨氏。独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター
人間モデリングチーム研究チーム長とのこと。
専門は情報工学、安全工学、認知科学、舞踊学。（→ 多いですね）

本書、ベースとなる「卒業研究の進め方」、「論文の書き方」、
「卒論を世に出す」の３つのパートから構成。
ラストのパートでは、発表～特許～倫理観 まで述べられています。

さすが、学会の論文査読委員を務めておられるという著者だけに、
納得させられる部分、引用が多かったです。
例えば、研究のネタを見つける方法として取り上げたのは、
ティンバーゲンの「４つの問題」。
研究の作法としては、井街教授の「研究の心得11ヶ条」などなど。

また、要所要所を締めるよう、ピックアップされた著名人の言葉もナイス。
最もドキッとしたのは、ロバートキャパ。
「下手な写真は被写体への接近が足りない」　ですね。

さて、本書を読んで、「卒論」を仕上げた方、いたのでしょうか？
リリースが今年の１月ですので、来年度以降、さらに本書は活用されるのでは
ないでしょうか。

コメント 2

売れそうな予感がする本ですねぇ。
理系、自分とはまったく無縁な領域だけに憧れます★
by FUCKINTOSH66 (2010-03-01 14:36) 

＞FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
ほんと、こういったガイド本、役に立つと思います。
私が学生の頃にも、こんな本、あったのかな？
まあ、私や同じ研究室の同級生は、とにかく
過去の先輩方の卒論をめくって、構成を真似しましたね（苦笑）。
この手の本、もう一冊読んだので、後日また。
by TBM (2010-03-02 22:29)