今日の本 「記憶はウソをつく」 [本]
今日の本 「記憶はウソをつく」(榎本博明/祥伝社新書177:09年)
オビには-最新心理学が解き明かしたメカニズム「記憶はこうして捏造される!」
-とあります。
興味深いタイトルに加え、このオビに惹かれて、手にしました。
著者は榎本博明氏。心理学博士であり、現在、名城大学教授とのこと。
本作以外にも、多数の著作ありです。
本作、序章を加えると、5章から構成。
偽の記憶は簡単に植えつけられ、記憶は無意識のうちに書き換えられてしまう...
という事実を文献~実験により検証。
えっ、まさか? とは思うものの、「まえがき」にあるように、実際のところ
記憶をめぐる言い争いは日常茶飯事(苦笑)。
私自身、仕事に関することは、できるだけ記録するように努めているものの、
「言った」「言わない」という不毛な議論はなくならないのである。
人の記憶、たいして当てにならないのですね。
日常、取るに足らないことであれば、笑って済ませることもできるが、
本書では、恐るべき警鐘を鳴らしている。
なんと「記憶のウソ」に絡む冤罪が、数多くあるとのこと。
「私は確かに見た」という証言。本人は全くウソをついているつもりはなくても
無意識に書き換えられた記憶について語っているのかも? というのだ。
これは、確かに怖いです。
もし裁判員になることがあったら、「目撃証言」は一度疑ってみたほうが
良いのかもしれませんね。
オビには-最新心理学が解き明かしたメカニズム「記憶はこうして捏造される!」
-とあります。
興味深いタイトルに加え、このオビに惹かれて、手にしました。
著者は榎本博明氏。心理学博士であり、現在、名城大学教授とのこと。
本作以外にも、多数の著作ありです。
本作、序章を加えると、5章から構成。
偽の記憶は簡単に植えつけられ、記憶は無意識のうちに書き換えられてしまう...
という事実を文献~実験により検証。
えっ、まさか? とは思うものの、「まえがき」にあるように、実際のところ
記憶をめぐる言い争いは日常茶飯事(苦笑)。
私自身、仕事に関することは、できるだけ記録するように努めているものの、
「言った」「言わない」という不毛な議論はなくならないのである。
人の記憶、たいして当てにならないのですね。
日常、取るに足らないことであれば、笑って済ませることもできるが、
本書では、恐るべき警鐘を鳴らしている。
なんと「記憶のウソ」に絡む冤罪が、数多くあるとのこと。
「私は確かに見た」という証言。本人は全くウソをついているつもりはなくても
無意識に書き換えられた記憶について語っているのかも? というのだ。
これは、確かに怖いです。
もし裁判員になることがあったら、「目撃証言」は一度疑ってみたほうが
良いのかもしれませんね。
非常に興味深い内容です。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-12-09 00:35)
>RUKO さま、niceとコメントありがとうございます。
ほんと、興味深く、衝撃的な内容でした。
まるで本当に見たかのように、偽の記憶が簡単に
刷り込まれてしまうという事実。
それを確固たる証拠とされたら、たまらないです。
by TBM (2009-12-10 00:02)
ちょっと話ズレますけど、記憶って年月過ぎると自分の都合のイイよーな想い出に仕立てあげられてることもありますよね(笑
「目撃証言」、以前、元刑事さんを取材したときに聞いたんですけど、犯人の身長って実際より大きく感じることが多いらしーです。なんとなくわかる気が。
by FUCKINTOSH66 (2009-12-10 01:16)
>FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
ズレてないです! 本書にも「思い出はなぜ美しくなるのか?」って
書いてました。ほんと、自分のいいように変わっていくんでしょうね。
そして、目撃証言。あてにならんのでしょうね(苦笑)。
人って、見てるようで見てなかったり、見てないようで見ていたり...
かなりいいかげんですよね。
by TBM (2009-12-12 00:01)