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今日の本 「男の隠れ家を持ってみた」 [本]

今日の本 「男の隠れ家を持ってみた」(北尾トロ/新潮文庫:08年)

先日、かなりの初期作である「彼女が電話をかけている場所」を
読んだばかりなのですが、トロさんの最新作を読みました。
今回は、いきなり文庫で登場、「男の隠れ家を持ってみた」。
「裏モノJAPAN」に連載された「こうき心」を改題し収録とのこと。
当初のタイトル「こうき心」は吉田拓郎のタイトルからと記述。
「こうき心」、かなり古いナンバー。♪街を出てみよう~ で始まるあの歌。
私も好きですね、この歌。
私より上の世代であるトロさんは、この曲、リアルタイムの世代でしょうか。
私がリアルタイムで知った吉田拓郎のナンバーは、「流星」だったかな?
(各章のタイトルも、古いフォーク&ロックのタイトルでしたね)

さて、本書。「連載の企画」&「ちょっとした男のわがまま(?)」で
自宅、仕事場以外に住家を持った話。
そういえば、昔、柳沢きみおの漫画に、こんな話ありましたね。

「新しい人間関係を!」といった目標を掲げていた当初。
うまくいかない現実。
真摯にがっぷり取り組むトロさん、熱いです。

大事件は起きないまま1年弱で『隠れ家』生活は終了するのですが、
ラストのあとがきは、思わずこちらも泣けてきます。
私が、書店のPOP職人なら、このラストのページを薦めることでしょう。
そう、バーで出会った人が、1年以上の時を経て、トロさんのイベントに
現れたのです。そして、彼が帰った後、トロさん、トイレでうれし泣き。
感動を越えた感動!

200ページもない薄い文庫本なんで、気になった方は手にしてみては?
もう一つの新作、「もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ」も
早く読まねば...
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