今日の映画 「追悼のざわめき」

今日の映画 「追悼のざわめき」（07年DVD）

88年に初公開された映画「追悼のざわめき」が、デジタルリマスターでDVD化。
松井監督、20年ぶりの新作「どこに行くの？」にあわせてのリリース？
本作、公開時に観てます。たぶん、今はなき扇町ミュージアムスクエアあたりで。
その後の、松井監督の特集上映にて、前２作も観ました（当時）。
まさかね、これがDVDになるとは．．．

今回のリリース、2DVD＋CD の３枚組み。
本編については、いろいろ語られていることでしょうし、割愛。
で、今回の購入目的のひとつである、特典ディスク！
メインとなる内容は、『主演である佐野和宏が20数年ぶりに当時の
撮影現場を訪れる』というもの。
佐野氏は俳優として松井監督の新作にも出ていますが、私の中では、
佐野氏はやはり『監督』です。
80年代末～90年代に先鋭的で、メッセージ色の強く、熱いピンク映画を
量産していた監督！
今となっては（当時も）なかなか見る機会がないのですが、
ファンも多かったと思います。（最近、たまにWOWOWで深夜に放映）
（傑作のひとつ「Don't let it bring you down」は UPLINK から発売中）
http://www.uplink.co.jp/cgi-bin/shop.cgi?action=detail&cat_key=1&id=196

この特典ディスクの撮影は、ちょうど１年前、2007年5月。
まずは新御堂を南下し、中津を目指す。
しかし当時のビルはなく、その後訪れる場所もほとんど当時の面影はない。
唯一、当時のままだったのは釜ヶ崎。そう、大阪一ディープな場所でしょうか。
むちゃな撮影の様子などが随所で語られるのですが、「追悼」に対する
佐野監督のコメントがつらい。
「残酷だよね、俺たちは年をとっていくのに、映画はそのまま残るから。」
ずいぶん遠くまできたんだなぁという感じ。
最後の監督作からも早10年あまり。
ラスト近くで語られた言葉が、唯一の救いか。
「松井くんも久しぶりに撮ったんだから、俺もがんばんなきゃね。」
いつになるんですかね、佐野監督の新作は？
たとえピンク上映館のみでの公開でも、必ず観に行きますよ！
（なんと本作は木箱入り）

コメント 2

うわ。びっくり。。。中野武蔵野ホール伝説のアレですか。。。
たしかに、時代が追いついてきたつったらきたかもですけど。。。
なんと箱入り。。。香典返しみたいな感じすね。。。
本編については割愛。賛成です。。。（笑）

しっかし佐野さんて人は、監督・主演・脚本って
自作自演監督のはしりですねぇ〜
って、ピンク映画でやってる人っていないか？
新作撮るとして、いまの年齢でも主演するのかしら？きゃ〜
by FUCKINTOSH66 (2008-05-22 00:35) 

＞FUCKINTOSH66さま、niceとコメントありがとうございます。
さっすが、FUCKINTOSH66さま、ご存知でしたか、
そう、伝説のあれです。
サイトで予約して購入したんですが、到着してびっくり。
木箱はちょっとやめてほしかったな。
いかにも、って感じで。

そして佐野さん。新作、どうなんでしょう？
過去作は、共演女優もほぼ毎回、岸加奈子さんだったんですが、
さすがにもう共演はありえないだろうな。
いろんな事情が重なって、新作、難しいのかも？
by TBM (2008-05-23 00:45)