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今日の本「能力はどのように遺伝するのか」(安藤寿康/ブルーバックス:23年) [本]

今日の本「能力はどのように遺伝するのか」(安藤寿康/ブルーバックス:23年)

「「生まれつき」と「努力」のあいだ」との
サブタイトルのついた一冊。
オビには「「能力」と「遺伝」の正体を行動遺伝学の第一人者が
解き明かす!」とあります。
遺伝に興味を持って、本書を手にしました。

著者は安藤寿康先生。慶應義塾大学文学部名誉教授であり、
専門は教育心理学、行動遺伝学、進化教育学とのこと。
多くの著作があります。

本書、5章から構成。
本書は、オビにもあるように、「能力」と「遺伝」について
最先端のゲノムサイエンスを基に解説するという内容。
遺伝子は99.9%までどの人も同じでありながら、
わずかな遺伝子の違いが、大きな個人差を生じさせているとのこと。
また、3章に記載された行動遺伝学の10大発見によると
・あらゆる行動には有意で大きな遺伝的影響がある
・知能の遺伝率は発達とともに増加する
・環境にも有意な遺伝要因が関わっている
などとなっており、私としては、
今までの遺伝に対するイメージを大きく覆すものでした。
何ともおそろしいような遺伝の影響なのですが
データを数多く蓄積できるようになった現代ゆえ
間違った結論ではないと思います。
さらなる遺伝の研究が気になります。
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