今日の本 「倹約と幸福」

今日の本　「倹約と幸福」（新宮秀夫／小学館101新書072:10年）

－エネルギー・環境問題解決への道－とのサブタイトルがついた一冊。
一瞬、3.11以降のリリースかと思いましたが、昨年2月リリースでした。
ちょっと気になって手にしました。

著者は新宮秀夫氏。京都大学名誉教授。現在、NPO法人「京都エネルギー環境研究協会」
代表とのこと。本書以外にも、著作があります。

で、本書、各5話で、6セット。合計30話から構成。文学、宗教、哲学など
様々な教えを引用し、エネルギー・環境問題解決に向け倹約を語る内容。
著者の略歴を見ると、明らかに理系であります。
しかしながら、膨大な著作からの引用。著者は文学者でもあるようで、非常に
幅広い知見をお持ちの方と思います。
気になった箇所をピックアップ。
　東洋も西洋もなく、人間の本性に潜む「欲」の野放しが、エネルギー
　大量利用のおかげで可能になった現在は、人類が今までに経験したことのない
　環境破壊と人心荒廃の危機的状況に直面していることを認識する必要がある。
　政治家も学者も信用できないのだから、我々は自分でよく考えて、
　覚悟を決めて「先(将来の人々)も立ち、我も立つ」倹約社会を
　目指さねばならない。

う～ん、確かに。この引用のラストにもあるように
核廃棄物のような「負の遺産」を、未来へ残すのは、一刻も早くやめねば
ということを、最近、特に感じています。
「倹約と幸福」、深いです。

コメント 2

TBMさま
nice!ありがとうございました

エネルギーと環境
どの程度かを押さえることが難しいと感じます
by ハマコウ (2011-11-18 23:55) 

＞ハマコウ さま、niceとコメントありがとうございます。
こちらこそ、訪問いただきありがとうございます。
エネルギー、大量消費社会になってしまった今、
確かに、バランスが難しいと思います。
徐々に変えていくしかないのでしょうけど、
間に合うのか？　心配です。
by TBM (2011-11-20 00:37)