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今日の本 「日本初の私鉄「日本鉄道」の野望」 [本]

今日の本 「日本初の私鉄「日本鉄道」の野望」(中村建治/交通新聞社新書025:11年)

-東北線誕生物語-とのサブタイトルのついた一冊。
この交通新聞社新書、手にするのは初めて。鉄道に関するややマニアックな内容で
リリースを続けているようです。

著者は、中村建治氏。鉄道史学会会員。
他にも鉄道関連の著作がありますが、新書の形態はこれが初めてとのこと。

で、本書ですが、サブタイトルにあるように、上野~青森まで初めて
開通した時の東北線に関わる物語です。
あまり鉄道開通の初期の話を知らない私ですが、まず驚いたことが2つ。
・上野~青森まで開通させたのは、国でなく「私鉄」だったこと
・徐々に計画して路線を拡大したのではなく、最初から青森まで計画して
 10年弱で全線開通させたこと
これは驚きました。
計画時は、東京~京都すら開通していない。
それゆえ、「私鉄」となったこともあるようですが、何もないところから
10年弱で全線開通とは、関わった方々の情熱に頭が下がる思いです。

サイドストーリー的なところもナイス。
トビ職出身の小川勝五郎氏が多くの架橋工事を請け負い、後に、
「鉄橋の小川」、「架橋工事の天才」と呼ばれるまで出世したとのこと。
これに限らず、熱く、天才的な技術者が数多く存在したものと思われます。

このような鉄道物語、初めて手にしましたがナイスでした。
この交通新聞社新書、またチェックしたいと思います。
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