今日の本 「「理工系離れ」が経済力を奪う」 [本]
今日の本 「「理工系離れ」が経済力を奪う」(今野浩/日経プレミア040:09年)
オビには -国富の4分の3は『彼ら』が稼いできた!- と熱い一冊。
どっぷり理系の私には、興味深いタイトル。
それに最近の新人に聞くと、「理工系離れ」は加速しているとか?
実際のところ、どうなの? ということで手にした一冊。
著者は、今野浩氏。63年東大工学部卒、電力中研研究員、筑波大学助教授、東京工大教授を
経て、現在、中央大学理工学部経営システム工学科教授とのこと。
技術書を含め、多くの著作がありますが、私が読むのは初めて。
本書、10章から構成。著者の方は、私よりずいぶん年上であり、まさに大学という現場に
身をおき、実際の体験を通して、理工学部の変遷を綴っています。
徐々に理系卒が、銀行、証券等の文系就職?へとシフトしてきた頃が、私の在籍時と
重なるため、その頃のことは何となくわかりますが、その後の状況にびっくり。
経済学部 VS 工学部 という、学生の取り合い。工学部の保守化。
そして、様々な改革に翻弄されるのは、理工系学長の不甲斐なさ と締める。
その論理、さすが理系の博士。納得です。
ただ、残念な部分もあり。あとがきにて
「技術者の書いた本が出版されることはほとんどない。そうと知りつつ、
この本を書いた。誰かがやらなくてはならない仕事だからだ。」
とあります。しかし、本書は、誰に向けて書かれたもの?
私のような、理系出身者にアピールしても、「あぁそうだよね」で終わってしまう
ことが多いであろう。
その他大勢にアピールするには、本書の構成は、ちと敷居が高いのでは?
いきなり、アブストラクトやイントロに相当するような「はじめに」はなく、
第1章「理工学部離れ」でスタート。これはキツイのでは?
(第1章が『はじめに』に相当するのかもしれませんが、やはり構成上、
『はじめに』はほしいところ)
経済学部いう、あちら側のこともよくわかっておられる著者による、
興味深い一冊だけに、広くアピールする形・構成であれば、さらにナイスで
あったと思います。
オビには -国富の4分の3は『彼ら』が稼いできた!- と熱い一冊。
どっぷり理系の私には、興味深いタイトル。
それに最近の新人に聞くと、「理工系離れ」は加速しているとか?
実際のところ、どうなの? ということで手にした一冊。
著者は、今野浩氏。63年東大工学部卒、電力中研研究員、筑波大学助教授、東京工大教授を
経て、現在、中央大学理工学部経営システム工学科教授とのこと。
技術書を含め、多くの著作がありますが、私が読むのは初めて。
本書、10章から構成。著者の方は、私よりずいぶん年上であり、まさに大学という現場に
身をおき、実際の体験を通して、理工学部の変遷を綴っています。
徐々に理系卒が、銀行、証券等の文系就職?へとシフトしてきた頃が、私の在籍時と
重なるため、その頃のことは何となくわかりますが、その後の状況にびっくり。
経済学部 VS 工学部 という、学生の取り合い。工学部の保守化。
そして、様々な改革に翻弄されるのは、理工系学長の不甲斐なさ と締める。
その論理、さすが理系の博士。納得です。
ただ、残念な部分もあり。あとがきにて
「技術者の書いた本が出版されることはほとんどない。そうと知りつつ、
この本を書いた。誰かがやらなくてはならない仕事だからだ。」
とあります。しかし、本書は、誰に向けて書かれたもの?
私のような、理系出身者にアピールしても、「あぁそうだよね」で終わってしまう
ことが多いであろう。
その他大勢にアピールするには、本書の構成は、ちと敷居が高いのでは?
いきなり、アブストラクトやイントロに相当するような「はじめに」はなく、
第1章「理工学部離れ」でスタート。これはキツイのでは?
(第1章が『はじめに』に相当するのかもしれませんが、やはり構成上、
『はじめに』はほしいところ)
経済学部いう、あちら側のこともよくわかっておられる著者による、
興味深い一冊だけに、広くアピールする形・構成であれば、さらにナイスで
あったと思います。
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