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今日の本「ボタニストの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年) [本]

今日の本「ボタニストの殺人」(M・W・クレイヴン/ハヤカワ文庫:2024年)

少し前に読んだ「グレイラットの殺人」に引き続き、
ワシントン・ポー シリーズの第5弾を手にしました。
これまでは分厚い1冊であった本シリーズですが、
この第5弾は上巻、下巻の2分冊で構成されています。
上巻のオビには「完全な密室下での毒殺」とあり、
下巻のオビには「容疑者は、エステル・ドイル」とあります。

著者はM・W・クレイヴン。
多くの作品をリリースされています。
訳は、東野さやかさん。

本作は、ワシントン・ポー シリーズの第5弾。
冒頭、日本での殺人に関わる何かの発見でスタート。
こことのつながりは、かなり後でわかることに。
本作での事件は、2つの密室殺人。
一方は、脅迫状が届く予告殺人。
もう一方は、ポーの同僚ともいえるドイルが
父親が殺害の容疑で逮捕された密室殺人。
本作も次々に新たな事実が判明し、
真実に近づくポーとブラッドショー、そしてドイルが
活躍するという、展開が早くておもしろいストーリー。
上下巻でかなりのページ数なのですが、
この第5弾も、前作同様に一気に読んでしまいました。
興味深かったのはドイルの少女時代の音楽の趣味。
実家の部屋には、ジョイ・ディヴィジョン、バウハウス、
バンシーズ、シスターズ・オブ・マーシーなどの
ポスター、レコードがあったとのこと。
さて、このシリーズ、本作以降もリリースされていますが
邦訳はまだ。次のリリースが楽しみです。
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