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今日の本 「愛と怒りの行動経済学」 [本]

今日の本 「愛と怒りの行動経済学」(エヤル・ヴィンター/ハヤカワ文庫NF:19年)

-賢い人は感情で決める-とのサブタイトルがついた一冊。
2017年の単行本を文庫化。オビには「行動経済学の最先端がわかる
コンパクトな1冊」とも。

著者はエヤル・ヴィンターさん。現在はヘブライ大学合理性研究センター
経済学教授、およびランカスター大学工業経済学教授。
主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論とのこと。
訳は、青木創さん。

本書、5部、23章から構成。
まえがきにあるように、本書は感情と合理性の「継ぎ目」に関する最新の
研究成果を踏まえて、こうした疑問に答えようとする内容。
様々な実験結果を踏まえた考察がとても興味深いものでした。
例えば、文化(国)が異なると、行ったゲームの結果が異なるというもの。
異文化間の比較研究において、提案とそれに対する回答に密接な関係が
あるというのです。
日本やイスラエルでは公正と見なされる提案もアメリカでは
とんでもなくけちだと判断され、逆にアメリカでは当然の提案も
イスラエルでは気前がよいと見なされるという結果が!
興味深いですね。

行動経済学、さらなる今後の研究が楽しみです。
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