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今日の本 「「しんがり」と、前へ」(村上憲司/文芸社:18年) [本]

今日の本 「「しんがり」と、前へ」(村上憲司/文芸社:18年)

-クロスオーバー産業と知財-とのサブタイトルがついた一冊。
オビには「わが国が進むべき道と、その道を力強く前進するために」とも。
知的財産の観点からの言及もあるようでしたので手にしました。

著者は村上憲司氏。日本銀行を経て、現在は学校法人神戸女学院に
勤務とのこと。他に著作はないようです。

本書、5章から構成。各章のタイトルは以下。
 わが国にとってのグローバル化とは、「高齢化」を考える、
 知財の発掘、創造、保護、活用、これからの成長産業と地方創生、
 「しんがり」と日本的経営
3章に知的財産の文言が入っているものの、各章の結びつきが
今一つ弱いかな? と思って読み始めたら、その通りでした。
著者の結論は、「今後の世界の成長市場であるクロスオーバー産業を
地方から発展させること」とのこと。
それは理解できるのですが、その結論だけなら4、5章のみでも
よいのではという印象。
また、2章の少子高齢化の処方箋が、3章の知的財産というのも
やや論理に飛躍がある感じ...
できれば3章において、知的財産の保護と活用には、特許出願や権利化、
ライセンスビジネスに限らず、営業秘密としての保護についても
記載していただきたかったところですね。

リリース元の文芸社は、個人出版をサポートする出版社のようですので
まずは著者の考えを世に出したというところでしょうか。
著者の経験を生かし、さらにテーマを絞った次回作に期待したいです。
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