今日の本 「すらすら読める風姿花伝」

今日の本 「すらすら読める風姿花伝」（林望／講談社:18年）

高田明さんの著作「９０秒にかけた男」に世阿弥の著作からの
引用がありましたが、気になっていたので本書を手にしました。

著者は林望氏。作家、国文学者で、ケンブリッジ大学客員教授、
東京藝術大学助教授等を歴任。

本書、２００３年のリリースを「講談社＋α文庫」にて文庫化
したもの。「総ルビつき原文」と著者オリジナル現代語訳で、
世阿弥の「風姿花伝」をわかりやすく紹介しています。
オビに「この古典は「人生論」でもある！」と記載されていますが
人生に深く関わる言葉が記されています。
私として、最も気になった言葉は以下。
・上手は下手の手本、下手は上手の手本
う～ん、深いです。
これほど短い文でありながら、人生に通じる言葉となっています。
日々の暮らし、仕事、武道など、全てにおいて
常に覚えておきたいと思います。

本書は「風姿花伝」の抜粋版となっており、著者も全巻の通読を
勧められています。全巻を通読してみたいですね。