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今日の本 「もうひとつのチャイナリスク」 [本]

今日の本 「もうひとつのチャイナリスク」(依久井祐/三和書籍:13年)

-知財大国中国の恐るべき国家戦略-とのサブタイトルがついた一冊。
およそ半年前のリリースですが、どこかのサイトで紹介されていて、
気になっていた本です。ようやく手にしました。

著者は、依久井祐氏。大手電機メーカー勤務であり、ペンネームとのこと。
中国ビジネスに数多く携わってきた方で、中国の有名大学で客員教授を兼任後、
日本の複数の大学で特に知的財産の評価、戦略を専門に講師を兼任しているとも。

本書、6章から構成。
中国の憲法や知財関連の法律に触れつつ、中国の知財戦略について語る内容。
著者は中国ビジネスに精通された方であり、私としては、これまで知ることの
なかった中国の知財戦略を理解することができました。
その脅威の戦略について、主に記載されたのが、第4章の「金をかけずに知財を
得る」。少しピックアップすると以下。
・技術獲得のためにクロスライセンス
 知財権訴訟の警告を日系企業に行い、クロスライセンスを結ばせ、ロイヤルティを
 相殺して利用権を得る。
・ライセンサー(日本企業)に負担の大きいライセンス契約
 ライセンサーの技術や特許権を用いて実施した製品の責任は、ライセンシーで
 なく、ライセンサーが責任を負うと中国の条例では定められている。
などなど。
いやいや、かなり強烈な戦略...

近年、中国への出願数は、ぐんぐん上昇。
知財は中国抜きには考えられなくなってきています。
今後の中国に関連する知財情報に注目ですね。
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