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今日の本 「太陽と地球のふしぎな関係」 [本]

今日の本 「太陽と地球のふしぎな関係」(上出洋介/ブルーバックス:11年)

-絶対君主と無力なしもべ-とのサブタイトルのついた一冊。
先日、「宇宙太陽光発電所」を読んだばかりですが、ちょうど太陽に絡む新作が
ありましたので、手にしました。

著者は上出洋介氏。数々の教授、所長を経て、定年退官後、京大生存圏研究所特任教授。
現在はりくべつ宇宙地球科学館館長、名大名誉教授とのこと。
本書以外にも、オーロラ関連の本などをリリースされています。

で、本書ですが、6章から構成。タイトル、サブタイトルにあるように、太陽と地球の
関係を、いくつかの角度から解説する内容。
太陽の負の面、地球~我々人類に対して悪影響を及ぼす点を強調する話が
メインとなっています。
私として、興味深かったのは、第2章「生きる地球の「守護神」大気と磁場」。
太陽からの様々な攻撃?を、防御してくれているのが、地球を取り巻く大気、
そして磁場であるとのこと。
しかしながら、この磁場、他書にも記述があったのですが、減り続けており、
現在のの減少率が続けば、あと1200年でゼロになるというのです。
これはかなり恐ろしい話。
日本のような緯度でも、オーロラが見れるようになるようですが、遮蔽効果が
なくなって、危険な高エネルギーの宇宙線が地上までやってくるとか。
それだけでなく、磁場がなくなると、大気もなくなるかも?

磁気関連の技術者にとっては、地磁気というのは、やっかいな存在だったり
するのですが、地磁気ないとすると、もう大変なことに。
これまでの地球の成立を考えれば、どこかで地磁気が安定~増加に転じるのかも
しれませんが、メカニズムについては、全くわからない状況。
たまたま人類に適した環境である現在の地球。
我々の手で、破壊を加速させるのは避けねば...
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