今日の本 「ポルト・リガトの館」 [本]
今日の本 「ポルト・リガトの館」 (横尾忠則/文芸春秋:10年)
一昨年、横尾さんの連作小説集「ぶるうらんど」を読みましたが、
早くも小説の新作が登場です。
前作と同様に、こちらも「文学界」に掲載されたもので、3作を収録。
初出は2009年4月、7月、10月。
タイトルは、「ポルト・リガトの館」、「パンタナールへの道」、「スリナガルの蛇」。
今回は特に連作ではなく、別の話。
最初の「ポルト・リガトの館」は、やや前作に近く、現世ではない、来世~死後の世界を
浮遊する感触の物語。
続く2作は、やや趣を変え、現世に幻想がするりと忍び寄る、奇妙でもあり、
摩訶不思議な物語。ナイスです。
そしてどの作品にも、横尾さんのアーティストとしての感性が垣間見える感じ。
例えば「スリナガルの蛇」に登場する謎の女性の言葉。
「芸術は本来肉体的なものよ。だからあなたの本性があなたを行動的に
させるのだわ。私たちのカリキュラムはあなたをより肉体的存在に
させるためのものよ。文学と違って美術は肉体的なの。そして肉体の
声を聴くためにも、このカリキュラムを受けていただきたいの。
そのために私はあなたの魂に導かれてやってきたのよ。」
横尾さんの言葉を、登場人物が話しているのでは??
ほんと、横尾さん、文学の世界でも素晴らしい作品を連発です。
今後も、横尾さんの作品に注目ですね。
一昨年、横尾さんの連作小説集「ぶるうらんど」を読みましたが、
早くも小説の新作が登場です。
前作と同様に、こちらも「文学界」に掲載されたもので、3作を収録。
初出は2009年4月、7月、10月。
タイトルは、「ポルト・リガトの館」、「パンタナールへの道」、「スリナガルの蛇」。
今回は特に連作ではなく、別の話。
最初の「ポルト・リガトの館」は、やや前作に近く、現世ではない、来世~死後の世界を
浮遊する感触の物語。
続く2作は、やや趣を変え、現世に幻想がするりと忍び寄る、奇妙でもあり、
摩訶不思議な物語。ナイスです。
そしてどの作品にも、横尾さんのアーティストとしての感性が垣間見える感じ。
例えば「スリナガルの蛇」に登場する謎の女性の言葉。
「芸術は本来肉体的なものよ。だからあなたの本性があなたを行動的に
させるのだわ。私たちのカリキュラムはあなたをより肉体的存在に
させるためのものよ。文学と違って美術は肉体的なの。そして肉体の
声を聴くためにも、このカリキュラムを受けていただきたいの。
そのために私はあなたの魂に導かれてやってきたのよ。」
横尾さんの言葉を、登場人物が話しているのでは??
ほんと、横尾さん、文学の世界でも素晴らしい作品を連発です。
今後も、横尾さんの作品に注目ですね。
横尾忠則って、やはり毎晩「あの世」と交流してるんでしょうか?
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-05-16 00:12)
横尾忠則のチョイス(審査員の時の…例えば絵とか写真とか)は面白いなぁといつも感心しています。
by thisisajin (2010-05-16 09:16)
>RUKO さま、niceとコメントありがとうございます。
おそらく!
そして「UFO」とも交信しているというコメントを
以前聞いたことがあります!
by TBM (2010-05-16 22:44)
>thisisajin さま、niceとコメントありがとうございます。
そうなんですか。
横尾さんの作品は美術~文学に留まらず、
全てが気になってしまいます。
これからもチェックしていこうと思っています。
by TBM (2010-05-16 22:50)