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今日の本 「隠居宣言」 [本]

今日の本 「隠居宣言」(横尾忠則/平凡社新書411:08年)

先日、「横尾忠則 画境の本懐」を読んだところなのですが、もう1冊。
今年の春先に出たばかりの新書です。
「横尾忠則 画境の本懐」の自身のエッセイにもありましたが、テーマは「隠居」。
そう、タイトル通り、『隠居宣言』についてまとめたあげた1冊です。

本書は、108の質問に対し、横尾さんが回答を書いたとのこと。
そして、さらにインタビューを行い、それも各質問に追加収録。
「隠居」に絡む形で、横尾さんの想い、考えが、びっしり。

そうです、さすが、横尾さん。
あらゆるところから、ナイスな言葉が湧き出ていました。
いくつか、ピックアップ。
・「若さ」とは何だと思いますか? という問いに対し、
 肉体的な若さは失われるが、精神的な若さは失われることは
 ないと思う。ただその若さが変化するだけではないのか。 
と。また、他の問いの中で、
・経験で知識をどれだけ得たかが問題である。~
 知識はある程度役に立つかもしれないが、それより森羅万象に対する
 感触のほうが重要だ。知識に頼る結果、人間は感触を失っている。
 生きているという感触は知識ではない。
さらに、
・心と体が同じ考えになった時が一番いいわけですよ。
とも。

う~ん、深いです。何かこう、元気、勇気をもらっただけでなく、
新たな指針を頂いた気がしますね。

さて、帯には展覧会の告知が。
東京は今月15日で終わりですが、その後、6月27日から兵庫県でも
開催とのこと。ぜひ、行ってみたいですね。
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