今日の本 「2006 BEST BOOK」 [本]
今日の本 「2006 BEST BOOK」
ここ数年で最も本を読んだ年だったかもしれない。
しかし、実用書、ビジネス書も多く、2005年同様、なかなか感動の1冊には出会えなかった。
ハードボイルドミステリ物が、スペンサーもの1冊とは少なかった。
ようやく昨年末に、ローレンスブロックの新作が出たし、年末恒例のスペンサーの新作も
出ているので早く読んでみたい。
05年末~06年発行の中から、記憶に残ったものをいくつか紹介します。
No.1 「古伝空手の発想」(宇城憲治監修/光文社新書229:05年)
心道流空手道師範である宇城憲治先生の監修の下、スポーツライターである
小林信也氏が学ぶ立場から書き下ろした1冊。
-身体で感じ、「身体脳」で生きる- とのサブタイトルがついている。
同じ武道である弓道と通じる部分が非常に多く、
武道というものは、根底で非常に密接に繋がっているのであろう、
と改めて認識させてくれた、深い1冊であった。
No.2 「技術空洞」(宮崎琢磨/光文社ペーパーバックス079:06年)
SONYを退社した著者による技術なきSONYの現実を記した1冊。
残念ながら、もうSONYに技術はないようだ。
このような内部に詳しい人の話を聞かなくても、製品に現れていない現在、
技術のないのは明らかである。
こんなSONYは復活するのか? 以前のような、周囲を驚かす製品がみたいのだが...
No.3 「愚直に実行せよ!」(中谷巌/PHPビジネス新書004:06年)
いろいろ読んだビジネス関連の書物の中で、最も記憶に残ったのがこれ。
新書でありながら、実に重厚な1冊。
まえがき、あとがきにて示されたリーダーシップの基本
① 高い「志」があること
② 明確なビジョンや戦略を持ち、それを明確に説明する力があること
③ 変革実現に向けて愚直に実行する粘りがあること
④ リーダーが理想実現のために「身をもって示す」こと
を軸として、ぶれることなく、歴史や過去の名著を例とし、詳述されている。
他に、いろいろなところで話題になった以下の2冊も強力でした。
「ウェブ進化論」(梅田望夫/ちくま新書582:06年)
「Google 既存のビジネスを破壊する」(佐々木俊尚 / 文春新書501:06年)
今年も幅広く、新書、新刊だけでなく、No.3にあるような過去の名著も読んでみたいと思う。
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